ホテル業界で激しい「キムチ戦争」勃発、高級品の需要増を受け=韓国
ホテル業界で激しい「キムチ戦争」勃発、高級品の需要増を受け=韓国
複合施設などを運営する西武T&Dは、自社運営のホテル、ソウル・ドラゴン・シティブランドの白菜キムチを、2025年上半期中に発売予定だ。同業他社と異なるキョンギ(京畿)式キムチを販売し差別化する。京義式キムチはチョルラド(全羅道)式と異なり薬味が少なく、素材の味を生かした点が特徴だ。

韓国のホテル業界で最近、キムチを巡る激しい競争が繰り広げられている。なかでも最大規模で展開するのが朝鮮ホテル&リゾートだ。同ホテルによるキムチの年間売上高は約400億~500億ウォン(約42億3836万~52億9795万円)に達するとみられる。電子商取引(EC)サイト「朝鮮テイスト&スタイル」を開設し、顧客拡大にも乗り出す。

このほかウォーカーヒル・ホテルズ&リゾーツは協力する工場で生産する「ウォーカーヒル・キムチ」と、同ホテルで作る高級品「スペックス・キムチ」を販売中だ。最後発となったロッテホテルズ&リゾーツでも白菜キムチをはじめ、チョンガクキムチ、白キムチなどラインアップを急拡大している。

ホテルがこぞってキムチ事業に臨む背景には、物価高などでキムチ需要が急減する反面、国産材料を使った高品質キムチの需要は伸びていることがある。各社は収益構造の多様化に向け、食品をはじめとした自社ブランドを拡大中だ。
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