韓国のホテル業界で最近、キムチを巡る激しい競争が繰り広げられている。なかでも最大規模で展開するのが朝鮮ホテル&リゾートだ。同ホテルによるキムチの年間売上高は約400億~500億ウォン(約42億3836万~52億9795万円)に達するとみられる。電子商取引(EC)サイト「朝鮮テイスト&スタイル」を開設し、顧客拡大にも乗り出す。
このほかウォーカーヒル・ホテルズ&リゾーツは協力する工場で生産する「ウォーカーヒル・キムチ」と、同ホテルで作る高級品「スペックス・キムチ」を販売中だ。最後発となったロッテホテルズ&リゾーツでも白菜キムチをはじめ、チョンガクキムチ、白キムチなどラインアップを急拡大している。
ホテルがこぞってキムチ事業に臨む背景には、物価高などでキムチ需要が急減する反面、国産材料を使った高品質キムチの需要は伸びていることがある。各社は収益構造の多様化に向け、食品をはじめとした自社ブランドを拡大中だ。
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