トランプ大統領就任チーム、金融規制機関の縮小・廃止案を模索中

ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領の大統領職引継ぎチームが金融規制機関を縮小したり、統合したり、あるいは完全に廃止することができるかどうかを検討していると伝えられた。

12日(現地時間)、ウォール・ストリート・ジャーナルによると、イーロン・マスク(Elon Musk)が率いる政府効率性部(DOGE)所属の諮問団は、潜在的な金融規制機関候補者との面接で、大統領が連邦預金保険公社(FDIC)を廃止することができるかどうかについての質問を投げかけたという。

トランプ大統領の諮問団はFDICと金融監督庁(OCC)の候補者に銀行預金保険を財務省に統合する可能性についても質問し、FDIC、OCC、連邦準備制度(Federal Reserve)の統合または構造改編に対する計画も議論された。

FDICのような機関の廃止するかどうかは、共和党が多数派である議会が決定することになり、これは複雑で珍しい手続きを伴う。

トランプ大統領は、1月19日に退任予定のマーティン・グルンベルグ(Martin Gruenberg)FDIC会長の後任を指名する権限を持っている。グルンベルグ会長は先月引退を宣言した。

今回の議論は、規制を緩和し、大規模な政府支出削減を約束したトランプ大統領の政策方向を示すものと見られる。このような政策は、マスクと共和党大統領選挙で落選したVivek Ramaswamyが共同で率いるDOGEが担当している。