尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が大法官(最高裁判事)の任命同意案を国会に提出したことが13日、分かった。大法官は大法院長(最高裁長官)が推薦し国会の同意を得て大統領が任命する。曺喜大(チョ・ヒデ)大法院長は先月26日、任期満了で今月27日に退任する大法官の後任としてソウル高裁部長判事の馬鏞周(マ・ヨンジュ)氏を推薦していた。尹大統領は前日出した談話で退陣を拒否し法案・施行令案を承認するなど、「国政に関与しない」とした与党の発表に反して大統領の権限を行使したが、この日も国政に関与した。
◇尹大統領の逮捕状請求「検討中」 警察捜査本部
尹錫悦大統領を内乱などの容疑で捜査している警察の国家捜査本部の関係者は13日の記者会見で、尹大統領の逮捕状請求について、「内部的に検討している」と明らかにした。大統領公邸の家宅捜索や尹大統領の通信履歴を確認するための令状請求、尹大統領に対する出頭要請なども検討しているという。
◇あす尹大統領の弾劾案採決 与党が対応に苦心
尹大統領の弾劾訴追案の国会採決を翌日に控えた13日、与党「国民の力」議員の動向に注目が集まっている。これまでに賛成票を投じると明らかにしている与党議員は7人。弾劾案は在籍議員の3分の2である200人以上が賛成すれば可決されるため、野党・無所属議員192人に加え与党議員8人以上が賛成票を投じる必要がある。尹大統領の側近の1人で、前日に国民の力の院内代表に選出された権性東(クォン・ソンドン)氏は採決当日の14日午前に議員総会を開き、弾劾案に反対するというこれまでの党の方針を維持するかどうかを決める予定だ。
◇与野党代表らの逮捕指示 国軍防諜司令官の逮捕状請求
尹錫悦大統領による「非常戒厳」を巡り、検察の特別捜査本部は13日、内乱重要任務従事や職権乱用の容疑で呂寅兄(ヨ・インヒョン)国軍防諜司令官の逮捕状を請求したと明らかにした。呂氏は尹大統領や金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官らと共謀し、国憲を乱す目的で暴動を起こしたなどの疑いが持たれている。検察の調べによると、呂氏は非常戒厳時に国会と中央選挙管理委員会に要員を送り、与野党の代表ら要人の逮捕、選管のサーバーの確保を指示した。
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