WHOのマリア・ヴァン・カークホフ技術首席は同日、オンラインで開かれたブリーフィングでこのようなデータを公開し、「76件のうち61件は米国で発生したもので、感染者の大半は農業従事者」と説明した。
H5N1は野生の鳥を介して伝染するが、今年、米テキサス州では野生の鳥と接触した乳牛がウイルスに感染した後、人にも感染した事例が発見された。
鳥インフルエンザに感染した家畜によって酪農従事者が感染する人為的感染は、米国内で広がっている。昨年10月現在、400以上の酪農場がH5N1に感染していることが確認されており、西部オレゴン州の小規模農場では、乳牛ではなく豚がH5N1に感染した事例も出ている。
鳥インフルエンザは種間の障壁を越えて感染する事例も続出していることが分かった。世界動物保健機関(WOAH)のグレゴリオ・トーレス博士は、「2021年10月以降、世界中で3億羽以上の鳥がインフルエンザで死亡した」と述べ、「感染の拡大が家畜哺乳類に影響を及ぼし、動物と人間、そして環境に大きな課題をもたらした」と述べた。
ただ、WHOはまだ人から人への感染事例は出ていないという点で、H5N1が一般大衆に及ぼす危険レベルを低く評価している。それでも農場労働者には防護服を着用して勤務し、一般消費者には殺菌された牛乳を飲み、調理した肉・卵を摂取するよう勧告している。
また、WHOは人への感染の可能性を念頭に置き、各加盟国と疫学調査資料を共有しながら、徹底した疾病監視活動を進める方針だ。
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