韓国国防部は、軍偵察衛星3号機が韓国時間同日午後8時34分ごろ、米国カリフォルニア州バンデンバーグ宇宙軍基地から、スペースXのロケット「ファルコン9」に搭載されて打ち上げられる予定だと明らかにした。
3号機は、先月末に韓国からバンデンバーグ宇宙軍基地に輸送され、衛星本体の点検と発射体の組み立てを経て、今月19日に最終リハーサルを完了した。
3号機が無事に軌道に到達すれば、太陽電池パネルとアンテナ反射板を展開し、各種機能および通信を確認する初期運用期間と運用試験評価を経て戦力化される。
この衛星は、軍の中大型偵察衛星確保のための「425事業」を通じて発射する3番目の衛星だ。
425事業は、電子光学・赤外線(EO・IR)衛星1基(1号機)と合成開口レーダー(SAR)衛星4基(2~5号機)など、偵察衛星計5基を配置する事業だ。 SARの発音「サ」とEOの発音「イオ」を合わせて425(韓国語の発音でサイオ)という名前がついた。
先に、1号機のEO·IR衛星は昨年12月に打ち上げられ、ことし8月に戦力化された。2号機のSAR衛星はことし4月に打ち上げられ、現在運用試験評価中で、来年2月ごろに任務を開始する予定だ。この日打ち上げられる3号機は2機目のSAR衛星である。
425事業では、衛星センサーを電子光学、赤外線、SARなど多様化した。電子光学センサーはカメラのように可視光線を利用して地上の映像を直接撮影するため、映像の視認性と可読性が優れているが、夜間や雲などの気象条件による制約がある。赤外線センサーは夜間の状況でも映像を取得できる。SAR衛星は地上に電波を発射し、反射して戻ってくる信号を受信して映像を生成するため、気象に関係なく映像を取得可能だが、専門家による分析が必要となる。
軍は相互補完的なこれらの多様なセンサーと複数の衛星を活用し、北朝鮮地域に対するリアルタイム監視を続ける計画である。425事業により5機すべてが戦力化されれば、北朝鮮内の特定目標を2時間単位で監視・偵察できるようになるとされている。
3号機の打ち上げを主管する発射管理団長のソク・ジョンゴン防衛事業庁長は「我が国初の偵察衛星群運用を通じて、映像取得機会の増加や目標の特性に応じたセンサーの活用により、今後北朝鮮の挑発兆候を立体的に識別できるようになるだろう」と期待を表明した。
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