【公演レポ】JAEJOONG(ジェジュン)と XIA(ジュンス)のデビュー20周年記念公演 「僕たちは幸せ者!」
【公演レポ】JAEJOONG(ジェジュン)と XIA(ジュンス)のデビュー20周年記念公演 「僕たちは幸せ者!」
12月14日・15日、埼玉・ベルーナドームにて、JAEJOONG(ジェジュン)と XIA(ジュンス)のデビュー20周年記念公演「JX 2024 CONCERT <IDENTITY> in Japan」が開催された。11月に韓国で3回公演をソールドアウトさせ、国内外のファンを熱狂させた彼らだが、その韓国公演での興奮も冷めやらぬ中、日本公演でも日本のファンのみならず、海外ファンも駆けつけるほどの熱狂ぶりとなった。本記事では、15日の公演をお届けする。

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JXの公演は半野外のドーム球場ともあり、身体の芯から冷えるほどの寒さではあったが、そんな寒さもなんのその。開演時間が近づくにつれ、ファンの期待と笑顔が満ちあふれ、場内の空気は次第に高揚していく。そして、場内で流れていたJAEJOONG&XIAの「六等星」の音量が大きくなると、場内の明かりも少し薄暗くなり、開演を知らせる合図にファンの期待が高まっていく。2人の歌声に期待を寄せながら聴き入っていると、「♪もうすぐこの夜が明ける」と曲が終わり、会場からは自然と拍手と歓声が沸き起こった。

大型ビジョンに映し出されていた「JX」のロゴが消えると、真っ赤なライトがステージを照らし、JAEJOONGとXIAのナレーションが聞こえてくる。「今こそ僕たちの変わらないアイデンティティを証明するときだ。2人の旅は終わりではなく、新たなスタートに向かって進んでいるということを…」と、士気を上げるメッセージが伝えられる。場内に鋭く荒々しいバンドサウンドが響き渡り、JAEJOONGとXIAの姿が現れると、2人のその貫禄のある佇まいにファンは大興奮。そして、2人が客席のほうへ交差して前に進んでいき、「Waiting for Rising sun!」と張り上げる声が響き渡り、会場は一気に高揚感に包まれた。

ステージ演出の炎が激しく飛び交う中、「Rising Sun」、「Purple Line」、「"O"-正.反.合.」などのヒット曲を続けて披露し、オープニングから会場を熱くする2人。エネルギッシュなステージを終えると、ダンスのキツさを物語るように、ジェジュンがジュンスの肩に手を置く場面もあった。
息を整えると、ジェジュンが「こんにちは、僕たちは! J!Xです!」と、JAEJOONGとXIAが手を重ねてJXのマークを作りキメポーズをしてあいさつ。
寒い半野外の会場にも関わらず、ファンが思いっきり盛り上がる姿に、JAEJOONは「ありがとうございます。今日もすごいですね、みなさん。寒い天気の中、会場に来てくださって心から感謝の気持ちでいっぱいです。ここから見ると本当に満席になっていて美しい景色に見えます」と会場を眺めながら感謝の気持ちを伝えた。

オープニングから「頑張った」と振り返るJAEJOONGに対して、XIAは「JAEJOONは久しぶりに踊っているじゃないですか。それが今回のコンサートの見どころです。ぜひチェックしてください!」とコンサートのポイントをファンに伝えると、JAEJOONGが「最初からそう言ったら、逃げ道がなくなっちゃうからさ…」と弱音を吐き、そんな2人のやり取りにファンも頬が緩む。
ここまで難なく日本語でトークをしていた2人だが、XIAは前日の公演では日本語がボロボロだったからと心配な面持ち。そんなXIAにJAEJOONは、「昨日はボロボロじゃなかったよ。大丈夫だったよ」と優しくフォローするが、XIAがわざと使っているという「〜そうだ」という言い方が気に入っているようで、XIAが「きょうも楽しくいっても良さそうだ」と言うと、会場からは大歓声が。JAEJOONも「それがいいですよ。おもしろい」と満足げな表情を見せた。楽しい2人のトークをずっと聞いていたいところだが、そろそろ次の曲へ。JAEJOONが「JXのコンサートのラストということで、今年は年末に皆さんと素敵な思い出が作ることができて嬉しいです。最後まで頑張って声を叫んだり踊ってほしいと思います。きょうは僕たちもすごく久しぶりに歌う曲もあるので、みなさんも知っている曲があれば一緒に歌ってほしいです」と伝えると、「Whatever They Say」のステージへ。美しいメロディに乗せて優しい歌声を響かせ、「I believe…」では、ファンが「信じるよ」と韓国語で書かれたスローガンを掲げながら曲間に2人の名前を叫び、ペンライトを左右にゆっくりと揺らしながら2人の歌声に聞き入っていた。

ブラックの衣装から爽やかな衣装に着替えると、タオルを左右に揺らして「SKY」を披露。軽やかなステップに乗せて、ファンも一緒にリズミカルにペンライトを振りかざす。2人はステージを走り回りながら、ハートを作ったり愛嬌を見せたりして可愛さをアピール。「MY Girl」ではファンも韓国語で大合唱し、ファンの美しい歌声に2人も感動していた。
コンサートの前半のラストは、「そして…(Holding Back The Tears)」をセレクト。互いに向き合いながら、心に訴え抱えるような力強く伸びやかな歌声を届けた。

2人のパフォーマンスだけでなく、ソロステージも準備してくれた2人。XIAのステージでは、轟くドラムサウンドと「Hey!」と叫ぶ雄々しい曲「Tarantallegra」からスタート。力強い視線を送りながらダイナミックなダンスパフォーマンスで会場を盛り上げる。続いて、繊細かつパワフルな歌声が魅力の「Flower」、ジュンスの情熱エネルギーを発散させる「ROCK THE WORLD」を立て続けに披露し、ファンの心を震わせた。

JAEJOONは、天高くまで届けるように歌う「Devotion」を1曲目に披露し、「両手をあげて!」と叫んでから「Summer J」を披露。花道を歩きながらジャケットを脱ぐと客席に投げ込んでジャンプをし、「J! J!」と叫ぶジェジュンの声に合わせてファンも大声で叫ぶ。「Glorious Day」では、「一緒に歌ってくれる?」とファンに求めると、「Oh〜!」と叫ぶファンの声を聞いて「いい声だ」と噛み締めながらライブならではの空気感を楽しんでいた。

コンサート後半は、「Stand by U」、「明日は来るから」、「どうして君を好きになってしまったんだろう?」、「Begin」、「PROUD」といったバラードの名曲を披露。じんわりと心にしみ渡る歌声で会場を優しく包み込んだ。
「ありがとうございます」と深々とお辞儀をし、ジュンスが「今歌った曲は全部日本で発売された曲なんですけど、いかがでしたか?」と訊ねると、大きな歓声と拍手が沸き起こった。ジュンスは「今回のステージは歌いたい曲がありすぎて、どの曲を歌えば良いのか選ぶのが難しかったです」と明かし、JAEJOONも「今まであまり歌っていなかったけど、その中でもファンの皆さんはこの曲を聞きたがっているんじゃないかなと勝手に予想していました。でも個人的にはすごく良かったと思います」と話すと、会場からも共感する拍手が沸き起こった。

ここでは、セットリストに入りきらなかった「Forever Love」や「時ヲ止メテ」をアカペラで少しだけ歌いファンを感動させることもあった。XIAは「一緒にできるようなステージがまたあったら…。まだたくさん歌いたい曲はあるので…。よくわからないんですけど、お楽しみに」と伝え、ファンの期待を高まらせた。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、いつの間にか最後のフェーズへ。ダンスを久しぶりに踊るJAEJOONは、「ちょっと怖い」と消極的ながらも、ファイナル公演ということで「ここで踊って骨が折れてもいいです。死ぬ気でやります」と気合を入れる。するとXIAが「僕の気持ちはこの上で死んでも良さそうだ」とXIA特有の話し方でファンを笑わせ、「盛り上がっていきましょう!」と叫んでラストスパート。「The way U Are」を大人の色気たっぷりに披露し、「呪文 -MIROTIC-」ではファンの掛け声もぴったり。観客の熱量もどんどん高まっていく中、最後「under my skin」と歌い2人が後ろに倒れ込むように姿を消し、会場を大興奮の渦に巻き込んだ。

興奮冷めやらぬ中、会場に穏やかなピアノの音色が流れると、2人にステージに戻ってきてほしいという気持ちを込めて、ファンが「忘れないで」を合唱。美しい歌声が響き、歌詞にある「♪待っているから」という気持ちがJAEJOONとXIAに届くと、会場に心臓の鼓動音が鳴り響いた。そして、ステージに学生服風のスタイルで2人が登場し「Hug」を披露。「♪君の猫になりたい」という部分では、ジュンスが「にゃー」と愛嬌を見せ、JAEJOONがXIAの前でひざまずき、XIAが照れながらもJAEJOONの顔を両手で覆うように包み込む姿を見せると、ファンも大興奮。最後に2人ががっしりとハグを交わすと会場は熱狂に包まれた。

「風船(Ballons)」では、それぞれトロッコに乗り、後方席のファンとも至近距離で触れ合ったり、トロッコから降りて客席に向かいファンとハイタッチをしてファンに大サービス。ステージに戻ってきた2人は、感情が昂ったのか身につけているものを全てプレゼントしたいと言って、ネームタグや上着、ネクタイ、チェーンなどを客席に投げることもあった。大盤振る舞いをし、白シャツ1枚となった2人だが、スタッフがJAEJOONの背後に駆け寄って何かをはずすと、それを見たXIAが「ずるいじゃん!」と即座に攻め寄る。貼るホッカイロを背中に付けていたJAEJOONに文句を垂れると、JAEJOONは「知らなかったんだよ。ちょっと背中が熱いからファンのみんなの愛の力ってすごいなって思っていたんだけど(笑)」と言い訳するが、ジュンスは「僕は何も(付けて)ないのに!」とご立腹。そんな怒る姿を見たJAEJOONは「かわいいね。おもしろい(笑)」と微笑み、2人のコントのようなやり取りにファンも笑いっぱなし。

そして、次の曲が本当に最後の曲だということが伝えられると、ファンから「誕生日」コールが沸き起こった。するとJAEJOONが「ちょっと待って、誕生日よりコンサートが大事なんですよ」と焦りだすが、少し考えてからJAEJOONが「順序を変えないといけないようです」と韓国語でスタッフに伝えると、会場にバースデーソングが流れ始めた。この日はジュンスの誕生日ということで、ファンも「誕生日おめでとう」というスローガンをそれぞれ作ってジュンスの誕生日をお祝い。歌い終わると、JAEJOONがXIAと熱いハグを交わし、その姿にファンも歓喜の声を上げる。

XIAは「ありがとうございます! 用意してたの?」とうれしそうに話すと、JAEJOONは「昨日からずっと我慢してたの。今日、(一緒に)歯磨きする時も全然言えなくて・・・。今のために黙ってたの、ごめんね」とサプライズでお祝いしようと思っていたことを伝え、ここでもしっかりとハグをしてXIAへの愛情を表現した。
誕生日を祝ってもらったXIAは「JAEJOONと久しぶりに一緒にステージに立って、懐かしい曲を歌えて、それ自体が本当に僕の誕生日のプレゼントの中で、これが一番のプレゼントでした。何よも一番幸せなプレゼントをもらった感じで、今日のこのステージは永遠に、忘れられないと思います。いい思い出を作ってくれてありがたいし、これからも、もっともっと頑張ってみなさんの笑顔を見られるように頑張ります。ありがとうございます」と伝えた。

最後にJAEJOONは「皆さんからこんなに大きな拍手をいただける僕たちは幸せ者なんじゃないかなと思います。ありがとうございます。サランへヨ(愛しています)。こうやって2人で同じステージの上で一緒に歌っていると、またこういう幸せを感じたいなと思いました。また新たな希望を込めて頑張っていきたいと思います」と伝えた。

それぞれの想いを伝えると、「盛り上がっていきましょう!」と気合を入れて「Empty」を披露。激しい重低音が響く中「♪Let it go!」と叫んで会場のボルテージは最高潮に! 2人は大いに盛り上がる会場を見渡しながら「ありがとうございました!」とステージを後にするが、アンコールを求める声は鳴り止まず、しばらく経つとステージに2人の姿が現れた。そして、会場に「♪Ha Ha」と美しいハーモニーが響くと「Love In The Ice」のステージへ。美しくエモーショナルな2人の掛け合いにじっと聴き入るファンたち。

最後に2人が「ありがとうございました!」と感謝の気持ちを伝えてステージを去っていくが、互いにまだ離れたくないという気持ちが一つになり、再度ステージに姿を現したJAEJOONとXIA。2人は大きな歓声と拍手を全身で受け止めながら、深々とお辞儀をしてステージを後にした。
約3時間に渡って行われたコンサートは、寒さを吹き飛ばすほどの熱気の中、大盛況のうちに幕を閉じた。
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