石氏は朴槿恵(パク・クネ)元大統領は弾劾審判が先に行われ、大統領としての身分を失った状態で捜査が行われたとしながら、「尹大統領は権限が一時停止されただけであり、厳然たる大統領の身分だ」と述べ、被疑者として取り調べを受けることは適切ではないと主張した。
また、「非常戒厳」を捜査するためには大統領がそのような決定をするに至った国政の乱脈について全て話さなければならないとし、捜査機関がそのような準備ができているのか疑問だと指摘。捜査を受ける者が捜査機関に意見を言えないこともあり得るとして、弾劾についての議論は憲法裁判官が参加する公開された法廷で行われなければならないと述べた。
尹大統領は12日に発表した国民向け談話で「私を弾劾しようが、捜査しようがこれに堂々と立ち向かう」と述べたが、非常戒厳の宣言から20日が過ぎた現在も捜査に対する弁護団と弾劾審判に対する弁護団の構成を終えていない。
これに対し、法曹界では尹大統領が弁護士の選任を先送りして意図的に「時間稼ぎ」をしているとの見方が出ていた。石氏は「あまりに性急な指摘」とし、「弾劾審判手続きに忠実に臨むためには時間が必要だ」と反論した。
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