ことしで運用開始から11周年を迎えるスリオンは、陸軍の機動ヘリコプターとして初めて開発された。その後、上陸機動、医療輸送、海上警察、消防、森林管理など、10種類以上の機種に進化し、信頼性と任務能力を証明してきた。
KAIはこの実績を基に、グローバル市場への進出を準備してきた。現在、韓国国内では300機以上のスリオンが軍用や公用ヘリコプターとして運用されている。2026年には上陸攻撃ヘリコプターや掃海ヘリコプターなど、攻撃や機雷探査などの特殊任務を遂行できる新機種が追加で開発される予定だ。
KAIは昨年、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイエアショーやソウル国際航空宇宙防衛産業展示会(ADEX)でスリオンを公開。これにより、イラクをはじめとする中東や東南アジア諸国からの関心が高まり、初の輸出に対する期待が一層高まっていた。
韓国の防衛産業関係者は、「最近の非常戒厳宣言による大統領の弾劾請求によって国内政治が混乱しているため、K防衛産業の輸出が影響を受けるのではないかとの懸念もあった。しかし、スリオンのイラク輸出が実現したことで、こうした懸念が和らぐことを期待している」と述べた。
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