ソウル警察庁によると28日、「大韓民国立て直し国民運動本部」と自由統一党などは、午後1時からソウル市チョンノ(鍾路)区セジョンデロ(世宗大路)近くで尹大統領弾劾反対集会を開いた。この日の集会は世宗大路を中心に都市鉄道のクァンファムン(光化門)駅の2番出口からソウル市庁前広場まですべての車線を塞いで行われた。この集会には警察の非公式推算で3万5000人、主催側の推算で300万人が参加した。
彼らは尹大統領の12月3日の非常戒厳令の発布は妥当だったと主張し、野党の相次ぐ国務委員の弾劾を批判した。チョン・グァンフン牧師は「正当な戒厳令を遂行して不法逮捕・拘禁された軍人と警察を直ちに釈放して原状復帰しなければならない」と述べ、「戒厳令に逆行する反国家勢力はただちに拘束・処罰することを促す」と声を高めた。
国民の力のユン・サンヒョン議員も演壇に上がり「今回の弾劾に反対するのは韓国の体制に対する弾劾であり、未来への弾劾、子孫たちへの弾劾であるため」と述べ、「野党は立法の暴走、弾劾の暴走により韓国の憲政秩序をかく乱している」と主張した。ユン議員は演説の途中で「国会の大統領弾劾訴追案を阻止できなかった」として、集会の参加者らに向かって謝罪をしたりもした。
集会の参加者らは太極旗と星条旗、「戒厳令は合法、弾劾は無効」、「内乱の首謀者イ・ジェミョン(李在明)を逮捕せよ」などと書かれたプラカードを持って一斉に「我らの大統領尹錫悦」、「大統領、頑張ってください」などとシュプレヒコールを上げた。ステージで「手と手を取って」、「テス兄」などのヒットソングが流れ、参加者らが熱く盛り上がる姿も見られた。
そこから1キロメートル離れた場所では尹大統領の弾劾を要求する集会が開かれた。全国民主労働組合総連盟と民主社会のための弁護士会など約1500の市民社会団体で構成された「尹錫悦即刻退陣・社会大改革非常行動」は、午後4時からキョンボックン(景福宮)のトンシプチャガク(東十字閣)前で集会を開催した。これにも警察の非公式推算で3万5000人が参加し、主催側は300万人が参加したと推算した。
この日の集会にもこれまでの集会のように少女時代の「再び会った世界」が集会の開始と同時に響き渡り、氷点下まで下がった体感気温にマフラーや手袋などで身を包んだ参加者らが応援スティックを振った。この日の集会には共に民主党の李在明代表やパク・チャンデ院内代表など共に民主党の指導部も参加した。ただし、彼らはステージに上がっての発言は行わなかった。
集会の代表者としてステージに上がったキム・ウンジョン気候危機非常行動共同運営委員長は「大統領権限代行になってからも憲法裁判官の任命を保留するチェ・サンモク(崔相穆)大統領権限代行副総理兼企画財政部長官や、戒厳令の正当性を主張するために動いた国務委員や国民の力の議員らはみな重大な犯罪者」と述べ、「国民に対して発砲命令を下した尹錫悦を許してはならない」と強調した。
集会の参加者らは「尹錫悦を直ちに逮捕せよ」、「尹錫悦の弾劾を実行せよ」などと書かれたプレートを持ってシュプレヒコールを上げた。彼らは集会を終えた後、憲法裁判所の前を経てミョンドン(明洞)まで行進して集会を終えた。当初はハン·ドクス(韓悳洙)首相の公館側でも行進を行う予定だったが、前日に国会で弾劾訴追案が可決されたことを受けて、経路を変更したという。
集会場所では極寒の中で暖かなものが配られた。会場の各所で使い捨てカイロをはじめ、チヂミ、おでん、餅などを集会参加者に配るブースが設けられ、フードトラックも街に出て市民に無料でコーヒーを配った。景福宮駅と光化門駅の近くでは、パン屋からカフェ、食堂まで、さまざまな食事が前払い決済により無料配布された。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 107