「韓国旅客機事故、179人死亡」8億回閲覧…中国も涙

中国でも、韓国の全羅南道務安国際空港で発生した済州航空の旅客機事故のニュースがリアルタイムで伝えられ、オンラインを中心に追悼の波が続いている。

　31日、中国最大の検索ポータルサイトであるバイドゥとSNSであるウェイボーなどでは、済州航空の惨事と関連するキーワードがリアルタイム検索の上位を占めている。乗務員2人を除いた乗客179人が全員死亡したという悲報はもちろん、済州航空の旅客機が1日後に再びランディングギアの問題で回航したという最新ニュースまで、事故に関するすべてのニュースがオンライン上で高い閲覧数を記録している。

　ウェイボーでは「韓国旅客機火災で179人死亡」というハッシュタグの関連投稿が8.1億件閲覧され、12時間の検索語1位を記録した。特に中国のネットユーザーは「小さな間違いが積み重なって大きな問題になる(小錯疊加成大錯)」というハッシュタグを追加し、今回の事故の原因究明にも関心を示している。

　また、搭乗していた人たちの悲しいストーリーを共有し、中国のネットユーザーは哀悼の意を表した。80歳の誕生日を記念するために旅行に出かけたが、悲劇に見舞われた一家、がん完治の記念旅行に出かけたが、二度と家族のもとに戻れなくなった母親の話などに「同胞ではないが、災害で多数の命が犠牲になったという事実に心が痛む」、「犠牲者の永眠を祈り、生きている人はすべての瞬間を大切にしよう」などの文章で追悼した。

　また、犠牲者が航空機爆発直前に家族に送った最後のカカオトークのメッセージを見た多くのネットユーザーは、悲しみに涙を流したと伝えた。これに先立ち、中国の習近平国家主席も前日に韓国にメッセージを送った。習主席は「済州航空の旅客機事故で甚大な人的被害が発生したことを聞いて驚いた」とし、「中国政府と中国人民を代表して犠牲者に深い哀悼の意を表し、犠牲者家族に心からの慰めを伝え、負傷者が早く回復することを祈る」と明らかにした。