韓国旅客機事故の生存者2人...尾翼室から救助当時「ショック状態」
韓国旅客機事故の生存者2人...尾翼室から救助当時「ショック状態」
179人が命を失い、2人が助かった韓国済州航空の事故で、生存者の2人が旅客機の尾翼室に搭乗していたことが知られ、彼らが救助された当時の状況に関心が集まっている。

 31日、韓国消防当局によると、彼らが生き残ることができた理由は、胴体がコンクリート堤防にぶつかり衝撃を受けた際、尾翼部分が胴体からもげ落ちたためとみられる。メインの爆発に巻き込まれなかったことが生き残ることができた最大の理由の1つである。

 JTBCは救助に出動した出動隊員に会って当時の状況を伝えた。救助隊員によると、「尾翼の入り口側に火がついていて、『助けてくれ』という声が聞こえた」とし、「中に入ってみると、男性は立っていて、女性は倒れたキャビネットの下敷きになっていた」と話した。

 救助隊員は午前9時23分、男性乗務員を先に救助した。男性乗務員は意識はあったが、ショックがひどく意識がない状態だったと、当時出動した救助隊員は伝えた。彼は衝撃のため、病院に運ばれた後も事故当時の状況をよく覚えていなかったという。

 続いて9時50分、油圧装置でキャビネットを取り除き、女性乗組員を救出した。救助当時、女性乗務員は意識があり、会話も可能な状態だったという。女性は事故直後、消防関係者に「煙がひどく出て、パーンという音と一緒に爆発音が聞こえた」と話したという。

 2人は近くの木浦市内の病院に搬送され、治療を受けた後、ソウルに移送され治療中だ。

 生存者2人が尾翼部分に搭乗していたため、後部座席がより安全ではないかという主張も出ているが、航空専門家らは、事故のタイプがあまりにも多様であるため、どこの座席が安全だと判断するのは難しいと口をそろえた。
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