1日午前0時、ソウル鍾路区普信閣(ボシンガク)で33回鐘の音が鳴り響き、2025年が始まった。鐘を打った瞬間、普信閣の後ろに直径30メートルの「真夜中の太陽」が浮かび上がった。普信閣の周辺に集まった市民は、この光景を収めようと一斉に携帯電話を持って写真を撮った。
今年の除夜の鐘つきは例年に比べて厳粛に行われた。先月29日、済州航空の旅客機がチョルラナムド(全羅南道)ムアン(務安)空港に着陸中に事故が発生し、乗客と乗務員など計181人中179人が死亡したためだ。このため、ソウル市は今回の除夜の鐘つきで当初準備していた照明ショーをキャンセルし、カウントダウン中も音響効果を出さないことにした。また、予定されていた公演とパフォーマンスもキャンセルした。
この日の除夜の鐘つきは犠牲者への黙祷にも気を配った。除夜の鐘つきの前に司会を務めたオ・サンジンアナウンサーは聴衆に向かって「済州航空旅客機事故で亡くなられた犠牲者の皆さんを悼む黙祷の時間を持つ」と話した。除夜の鐘を囲んだ市民と除夜の鐘のために選ばれた民間人たちが一斉に頭を下げて犠牲者を追悼した。
この日の除夜の鐘つきには、俳優のコ・ドゥシム、キム・ソンギュン元野球監督、パク・ジュンヒョン消防士など民間人だけが参加した。オ・セフンソウル市長とチェ・ホジョン市議会議長は欠席した。
市民も「安全な社会」を呼びかけた。友人たちと慶尚南道・梁山から高速バスで5時間かけて到着したというアン・ユンミン氏(19)は「今年大学入試センター試験を受けた。行きたい大学に幸いにも合格した」と笑顔を見せた。アン氏は「来年はみんなが笑顔になれる年になるといい。何事もなく、人々がそれぞれの仕事に余裕を持って頑張れるような社会をつくってほしい」と願いを語った。
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