調査団は滑走路から250メートルほど離れたローカライザー(着陸誘導安全施設)に登り、あたりを見回した。ローカライザーは高さ2メートルの土で覆われたコンクリート堤防の上に建てられている。機体と衝突したときに壊れやすい素材ではなく、コンクリート素材であることが人的被害を大きくした要因と見られている。
調査団はローカライザーに登り、シャベルで土と瓦礫を掘り起こした後、旅客機の胴体と思われる瓦礫と金属製の部品が混在する大きな土塊を発見した。
その後、ショベルカーを動員して瓦礫を持ち上げ、堤防の外に運び出し、周辺の野原に移した。調査団は堤防をシャベルで掘り起こす作業を続けている。
消防庁によると、先月29日午前9時3分ごろ、タイ・バンコク発の済州航空航空機が務安国際空港滑走路に着陸しようとした際、ランディングギア(飛行機の車輪)がおりていない状態で「胴体着陸」を試みたところ、空港の外壁と衝突し、機体の大部分が炎に包まれる事故が発生した。航空機の機体は尾翼を除いてほとんど形が残らないほど燃え尽きた。
乗客175人と乗務員6人など計181人が乗っていたが、韓国人乗務員2人を除く全員が死亡した。この事故は、韓国で発生した航空機事故の中で最も多くの人的被害を出した惨事となった。
一方、事故を拡大させた最も大きな原因として、コンクリートで固く積み上げられた堤防が指摘されている。関連マニュアルや専門家によると、滑走路付近の構造物は飛行機が衝撃を受けた時に壊れやすい形で構築されなければならないという。
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