4日、ソウル市ヨンサン(龍山)区ハンナム(漢南)洞の大統領官邸付近では、弾劾をめぐる賛否両派の集会が同時に開かれている。前日午後3時から1泊2日のデモ集会に突入した全国民主労働組合総連盟(民主労総)は、この日正午にデモ行進を開始した。しかしあるビルの近くで警察に阻止された。この過程で、民主労総の組合員2人が警察暴行の容疑で現場から連行され、組合員1人が負傷した。
デモ集会現場付近に設置された民主労総のバスには「ユン・ソクヨルを逮捕し、憲政秩序を回復しよう」、「内乱集団を処断し、民主主義を回復しよう」というスローガンが掲げられていた。民主労総は「捜査当局がユン・ソクヨルを逮捕できないなら、われわれが直接逮捕しに行く」と声を高めている。
国際ルター教会の前では、ユン大統領の弾劾に反対する集会が開かれている。参加者らは、前日に高位公職者犯罪捜査処の逮捕令状執行を阻止したパク・ジョンジュン大統領警護処長に拍手を送り、警護処を擁護した。太極旗と星条旗を手にした集会参加者らは「弾劾無効」、「高位公職者犯罪捜査処を解散せよ」といったスローガンを叫んだ。また、「イ・ジェミョン(李在明)を拘束せよ」、「ムン・ジェイン(文在寅)を死刑にせよ」とも声を上げ、高位公職者犯罪捜査処に対しては「解体せよ」という厳しい反応を見せた。
キョンギド(京畿道)アンソン(安城)から来たという20代の参加者は「何の罪もないユン大統領を、あらゆる違法行為を行い、判事を買収し法律の条項を無視してまで逮捕しようとする状況が通用するのか」と声を強めた。前日夕方から現場を守っていたという70代の男性は「今日高位公職者犯罪捜査処が来るかもしれないと心配をしながら一晩を過ごした」と語った。
一方、高位公職者犯罪捜査処は前日、パク処長とキム・ソンフン警護次長を特殊公務執行妨害の疑いで立件し、この日の出頭を求めた。しかし警護処は「現在、大統領警護業務において厳重な時期であり、警護処長と次長は一時も席を外すことができない」とし、召喚要求に応じなかった。
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