韓国の尹錫悦大統領を内乱容疑で捜査している独立捜査機関「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」は3日、尹大統領の拘束令状執行のため大統領公邸の敷地内に入ったが、大統領警護処の抵抗を受け、執行を中止した。敷地内の道路が車両でふさがれている=3日、ソウル(聯合ニュース)
韓国の尹錫悦大統領を内乱容疑で捜査している独立捜査機関「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」は3日、尹大統領の拘束令状執行のため大統領公邸の敷地内に入ったが、大統領警護処の抵抗を受け、執行を中止した。敷地内の道路が車両でふさがれている=3日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の独立捜査機関「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」は4日、大統領の権限を代行する崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政部長官に対し、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対する令状執行に応じるよう大統領警護処に命じることを求める文書を送った。

 公捜処は3日に尹大統領に対する拘束令状の執行を試みたものの、警護処に建物への立ち入りを阻まれて不首尾に終わった。警護処による警護が続く限り、令状の執行は事実上不可能と判断し、改めて崔氏に警護処への命令を要請した。

 崔氏がこれに応じるかどうかは不明だ。

 令状執行に先立ち、公捜処は1日にも「警護処などが執行手続きに協力するよう指揮してほしい」と要請したが、崔氏は返信しなかった。

 同じ要請を受けた鄭鎮碩(チョン・ジンソク)大統領秘書室長は当時、「大統領秘書室長は警護処を指揮・監督する権限がない」と返信した。


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