尹錫悦大統領を内乱容疑で捜査している独立捜査機関「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」は3日、尹大統領の拘束令状執行のため大統領公邸の敷地内に入ったが、大統領警護処の抵抗を受け、執行を中止した。敷地内の道路が車両でふさがれている=3日、ソウル(聯合ニュース)
尹錫悦大統領を内乱容疑で捜査している独立捜査機関「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」は3日、尹大統領の拘束令状執行のため大統領公邸の敷地内に入ったが、大統領警護処の抵抗を受け、執行を中止した。敷地内の道路が車両でふさがれている=3日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国最大野党「共に民主党」は5日、合同捜査本部が尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対する拘束令状の執行を試みた当時、大統領警護処の朴鍾俊(パク・ジョンジュン)処長が実弾の発砲を命令したとする情報提供を受けたと明らかにした。

 同党の「尹錫悦内乱真相調査団」の団長を務める秋美愛(チュ・ミエ)国会議員はこの日、国会で会見を開き、「重要な情報提供を受けた」とし、「もみ合いで押される場合、空包を撃ち、だめなら実弾を発砲しろとの命令が下された」と話した。

 合同捜査本部は3日の令状の執行の際に、現場の捜査官の安全が懸念され、中止したと説明していた。

 調査団は今後、令状執行の際の事故を防ぐためにも、大統領の権限を代行する崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政部長官が大統領警護処の朴処長ら首脳部を解任すべきと求めた。

 これに対し、大統領警護処は「全く事実ではない」とし、法的責任を問うと反発した。当時、発砲命令を下したことも、発砲命令を検討したこともないという。


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