金氏は、現在2審まで有罪判決を受けた国会議員が多く存在することを指摘し、「韓国の憲法では法廷での判決が下されるまでは無罪推定が適用されるため、待遇をしっかりと行っている。給料も全額支給されている」と述べた。昨年12月11日の国会本会議では、野党議員から「国民の前に謝罪せよ」との要求があった際、当時のハン・ドクス(韓悳洙)首相や他の閣僚が皆立ち上がり頭を下げた中で、金氏だけが座ったままで応じなかったことが注目を集めた。
また、裁判所の令状発布についても「裁判所の令状が正当なものかどうか、多くの問題提起がされている」とし、「一般市民に対しては法的な権限が保護されているが、大統領に対する令状がより厳しく発布されるのは問題だ」と語った。
昨年12月5日の戒厳令宣言直後に「戒厳は行うべきものだった」という立場が依然として変わらないのか問われると、金氏は「何か事情があったのではないかということだ」とし、「当時、大統領は非常にもどかしさを感じていた。このような状況は正常ではなく、弾劾が非常に多く行われているとか、選挙を明らかにしなければならないのにうまくいかないとか、そういうことがあった。こうした内容に対してもどかしさを感じていたのではないか」と述べ、当時の心情を強調した。
さらに、昨年12月31日の国務会議でチェ・サンモク(崔相穆)大統領権限代行の憲法裁判官任命に反対したという報道については、「国務会議では賛否を超えて重要な懸案について共に議論するのが望ましい、という意図だった」とし、「大統領はわれわれ(国務委員)を任命した方であるため、縦の関係がある。総理もやや縦の関係だ。しかし、『代行の代行』はやや横の関係と見るべきではないか」と説明した。
憲法裁判官2名の任命が不当であるというのが信念かという質問には、「合意ができなくても意見を形成する過程が必要だという意味だった」と答えた。正常な議論の過程を経たならば、反対したのかという質問には、「正常に憲法手続きが進められなければならないのに、突然代行に対し、また『代行の代行』に対して、(任命を)行えと言うので、『代行の代行』も自分がやるのが正しいのか、と考えるだろう」とし、「間違って考えれば越権ということになる。順理的に進むべきだ」と主張した。
韓首相の弾劾についても、「首相をなぜ弾劾するのか。大統領の弾劾は戒厳のために行ったのではないか。首相は戒厳を宣言したわけではないのに、なぜ首相を弾劾するのか」と述べた。さらに、崔権限代行が警護庁を指揮すべきだという指摘に対しては、「選出された大統領を安全にその意に沿って守るのが警護庁の仕事であり、『あなたは弾劾されたので大統領ではない』とは言ってはいけない」とし、「弾劾されても審判は終わっていない。明確に現職の大統領」と指摘した。
金氏はまた、2日にイ・チャンヨン(李昌鏞)韓国銀行総裁が崔権限代行の憲法裁判官任命決定を積極的に支持しながら、崔代行を非難する閣僚たちに対して、「もどかしい」と語ったことについて、「政治と経済を分けるという言葉は一般的に非常に理にかなった言葉に聞こえる」とし、「しかし、今のような時には政治と経済がそのように分けられるという言葉は合わない。政治を考えないわけにはいかないということだ」と述べた。
続けて「対外信任、為替、企業の投資マインドなどを見れば、政治的影響が経済よりも大きいようだ」とし、「政治は考えず、経済的判断だけをすべきだというのは正しくない」と強調した。崔代行については、「正当性が少し欠けている。大統領の役割は政治が1番であり、経済ではない」と述べた。
最後に、与党「国民の力」の次期大統領候補として、金氏が同党のハン・ドンフン前代表と共同で先頭に立っているという世論調査については、「非常に残念に思う。政治をすると言ったこともなく、雇用労働相が(国務委員の中で)序列16位でまったく政治的な地位にない」とし、「こんな人がなぜこのように出てくるのか、われわれの社会がもどかしく、渇望している点があるということではないか」と疑問を呈した。「突然、私が大統領候補支持度に出てくることについて残念に思う」と述べた。
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