スマートフォンやパソコンなどの全般的なIT需要が予想を上回る不振となり、主力のスマホ・パソコン向け汎用半導体メモリーの収益性悪化が長期化したことが響いた。供給過剰となっているメモリーの出荷量と平均販売価格が予想以上に落ち込んだもようだ。
人工知能(AI)向けの広帯域メモリー(HBM)の需要は堅調だが、サムスン電子のHBMの量産スケジュールが遅れており、業績への寄与度はまだ低い。大規模集積回路(LSI)やファウンドリー(受託生産)などの非メモリー部門も工場の稼働率低下などで赤字が続いたとみられる。
業績をけん引してきたディスプレー、モバイル部門も需要不振や競争激化などでやや鈍化したもようだ。
部門別の業績は発表されなかったが、証券アナリストらは半導体事業を担うデバイスソリューション(DS)部門の営業利益は3兆ウォン前後だったと分析。モバイルエクスペリエンス(MX)・ネットワーク事業部は2兆ウォン前後、ディスプレーは1兆ウォン前後、テレビ・家電は3兆ウォン前後としている。
一方、24年通期の営業利益は32兆7300億ウォンで前年比398.2%増加した。売上高は300兆800億ウォンで同15.9%増加した。
Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40