航空鉄道事故調査委員会のイ・スンヨル事故調査団長はきのう政府セジョン(世宗)庁舎で開かれた会見で、「バードストライクが発生したものと確認されている」と述べた。
これまで操縦士のメーデー(緊急信号)宣言と生存している乗務員の証言などをもとにバードストライクが事故の最初の原因と考えられていたが、バードストライク発生の事実を政府が初めて公式に確認したことになる。
イ団長は、「エンジンに入った土を取り出す過程で鳥の羽の一部を発見した」とし、「(鳥が)どんな種類で、どのように(エンジンに)入ったのかは、エンジン内部を検査しながら調査する計画」と明らかにした。
また、「片方のエンジンは(バードストライクが)確実に見られるが、両方のエンジンで同様に発生したのか、別のエンジンはあまりひどくなかったのかは(調査の結果を)待たなければならない」とし、「ただ(バードストライクが)ひどく発生したからといってエンジンがすぐに止まるわけではない」と話した。
国土交通部はきょう事故を拡大させた主な原因として挙げられているローカライザーの規定違反については法的に問題がないという立場を固守しながらも、安全性確保の面で不十分な点があったという事実を認めた。
ローカライザーは航空機の安全な着陸を助ける一種のアンテナ装備施設だ。ムアン(務安)空港のローカライザーを支える構造物が堅いコンクリートで設置されており、事故機がこれに衝突し被害が拡大したと指摘されている。
これと関連し、国土交通部のチュ・ジョンワン航空政策室長は、「国内外の規定違反と関係なく最大限の安全性が確保される方向で検討されるべきだったという点では不十分なところがあった」とし、改善方案を講じると明らかにした。
そして、「滑走路周辺の安全性確保が重要なだけに各空港のローカルライザー構造物の再施工などを含め、改善方案を早急に講じる計画」と説明した。現在、政府は全国の空港を対象に滑走路周辺の航行安全施設の位置および材質などに関する特別点検を実施している。
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