前警護処長を２日連続聴取　尹大統領の拘束阻止で＝韓国警察

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領に対する拘束令状の執行を妨害したとして特殊公務執行妨害の疑いが持たれている大統領警護処の朴鍾俊（パク・ジョンジュン）前処長が１１日午前、警察に出頭し、事情聴取を受けた。聴取は１４時間半行われた。警察の出頭要請を２回にわたり拒否した朴氏は１０日に初めて出頭し、１３時間の聴取を受けていた。

　朴氏は１０日、警護処長を辞任した。処長の職務代行となったキム・ソンフン次長は１１日も警察の３度目の出頭要請に応じなかった。

　聴取を終えた朴氏は記者団に対し、「捜査に最大限誠実に協力して臨んでいる」「全てを詳細に説明した」と述べた。

　これまで大統領警護処の幹部のうち警察の聴取に応じたのは朴氏とイ・ジンハ警備安全本部長の２人だけだ。

　警察庁の特別捜査団はキム次長の拘束令状を申請する方針とされる。同氏は警護処内の強硬派とされ、独立捜査機関「高位公職者犯罪捜査処（公捜処）」と警察の合同捜査本部が尹大統領の拘束令状の再執行に乗り出した場合、阻止を主導するとみられる。