9月にユーチューブチャンネル「探求生活-お金になる人生の話」に公開されたインチョン(仁川)市内バス運転士ソ・ギウォン氏のインタビュー内容がオンライン上で再び注目を浴びている。
同氏は20代前半に軍での服務を終えて大学を辞めた後、バスの運転士として仕事を始めた。大学を中退した理由は、高い授業料を払ってまで大学に通う必要がないと感じたためだ。
同氏は「もともと特別な夢がなかった。アルバイトだけを転々とする生活だったが、父親が特に何をすればいいのか分からないという私に、『バスの運転士をやってみなさい』と勧めた。テコンドーの師範だった父親の知人の中に現職のバス運転士がいた」と答えた。
同氏は大型免許とバス運転従事者の資格を取得した。その後、キョンギド(京畿道)ヨンイン(龍仁)のエバーランド動物園で1年間シャトルバスを運転して経験を積み、2年ほど前に市内バス運転士として就職した。
同氏は「初めは私もバスの運転に対して良い視線ではなかった。バスの運転士といえば運転を乱暴にして、性格が悪く、することが何もない人々がすると思っていた」とし「ところが、調べてみると、それはすべて昔の話だった。今は性格の良い運転士も多く、給料も多くもらっている」と明らかにした。
そして、同氏はバス運転士として勤務しながら、受け取っている月給についても公開した。同氏は「ここは初めて入って来て、6か月、1年、2年単位で月給が上がる。税引き後基準で普通最初は270~275万ウォン(約28.8~29.4万円)を受け取る。6か月目には300万~310万ウォン(約32~33万円)を受け取る」と述べた。
続けて、2年を過ぎてからが本格的に(給料を)受け取ると述べた同氏は、「2年がちょうど過ぎれば、400万ウォン(約42.7万円)は無条件に受け取る。その後、お盆休みやお正月などの公休日に仕事をすれば、特別勤務手当てがついて430万~450万ウォン(約46~48万円)まで受け取ることができる」と説明した。ただし、2年が過ぎた後には、毎年5万~6万ウォン(約5~6千円)水準の定期昇給があると付け加えた。
同氏は▲多くの月給を受け取ること▲市内バスの経歴を積めば、空港バスのようなより良い会社に転職できるということをバス運転士の長所として挙げた。反面、同氏が明らかにしたバス運転士の短所は▲早く起床しなければならないこと▲居眠り運転事故が起きる可能性があること▲乗客とのトラブルが起きるということなどを挙げた。
同氏は「大人たちは『なぜその若さでバス運転士をするのか』、『多くの挑戦をして年を取ればその時にでも遅くない』と述べた」とし「ところが、私はバス運転士をしながら一度もこの道を選択したことに対して後悔したことはない」と明らかにした。
また、「人生の岐路に立つ度に私の灯台になってくれたのは父親だが、この道も父親が教えてくれた」とし「私の趣味と特技がこういうことに適しているため、常にこの仕事に対してプライドを持ちながら仕事をすることができている」と述べた。
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