憲法裁判所は16日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が同日に開かれた弾劾審判の第2回弁論期日を延期するよう要請したことについて、裁判官全員で議論した結果、認めないことを決めたと発表した。憲法裁のチョン・ジェヒョン報道官は同日の記者会見で、「裁判所が期日を変更するだけの理由がないと判断したと理解している」と述べた。尹大統領は前日に内乱容疑で拘束された後、拘束された状態では裁判に出席する権利が保障されないとして憲法裁に弁論期日延期申請書を提出した。
◇尹大統領 2日目の取り調べには応じず
尹錫悦大統領を内乱容疑で拘束した独立捜査機関「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」は16日午後2時に2日目の取り調べを行う予定だったが、尹大統領が応じなかったと明らかにした。尹大統領は弁護人を通じ、「立場に変わりはない」として取り調べに応じない意向を示したという。尹大統領の弁護団の尹甲根(ユン・ガプグン)弁護士は同日午前、「尹大統領の体調が思わしくない。立場については昨日十分話した」とし、取り調べに応じない考えを示していた。
◇韓国中銀総裁 政策金利据え置きの理由は「ウォン安」
韓国銀行(中央銀行)の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は定例の金融通貨委員会後の記者会見で、政策金利を年3.0%に据え置いたことについて、「景気の状況だけを見れば今金利を下げるのが当然だ」と述べた。それにもかかわらず政策金利を据え置いた理由として、ウォン安・ドル高を挙げた。李氏は尹錫悦大統領の「非常戒厳」宣言などの政治的変化が為替レートに大きな影響を与えているとして、韓国の経済状況や米国との金利差で説明できるよりもはるかに高い水準だと指摘した。
◇原油高騰でガソリン価格高止まり ソウルで8カ月ぶり高水準
イスラエルとイスラム組織ハマスが停戦に合意したにもかかわらず、米国の対ロシア制裁の影響が続き、国際原油価格は5カ月ぶりの高水準を記録した。これに伴い、韓国でもガソリン価格が上昇している。韓国石油公社によると、全国ガソリンスタンドのガソリン平均小売価格は1711.73ウォン(約183円)だった。ソウルのガソリン価格は1782.71ウォンで、昨年5月2日以来約8カ月ぶりの高水準となった。韓国の経済構造は原油依存度が高いため、原油価格が長期間にわたり上昇すれば実体経済が冷え込む恐れがあるとの見方も出ている。
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