内乱を主導した容疑で逮捕された尹錫悦大統領を乗せた法務部の護送車両 (写真=ノ・ジンファン記者)
内乱を主導した容疑で逮捕された尹錫悦大統領を乗せた法務部の護送車両 (写真=ノ・ジンファン記者)
内乱を主導した罪などの容疑を受けているユン・ソギョル(尹錫悦)大統領に対する拘束前被疑者尋問(令状審査)が約4時間35分で終了した。尹大統領は約40分間、事実関係などについて答弁を行った。

ソウル西部地裁のチャ・ウンギョン部長裁判官は18日の午後6時50分ごろ、内乱主導・職権乱用権利行使妨害の容疑を受けている尹大統領に対する令状審査を終えた。

同日、高位公職者犯罪捜査処と尹大統領側は、約70分間にわたり互いに準備してきたプレゼンテーションを通じてそれぞれの立場を明らかにした。高位公職者犯罪捜査処は尹大統領が違法・違憲な非常戒厳令を宣布し、武装した軍・警察を投入して国会を封鎖しようとする「内乱」を犯したことについての説明を行ったものとみられている。

一方、尹大統領側は、現職大統領として逃走の懸念や証拠隠滅の懸念がない点と、戒厳令の宣布そのものが大統領の統治行為である点などについて言及し、拘束の不要性を強調したものと予想されている。

尹大統領はこの日の午後4時35分から午後5時15分までの約40分間にわたり、直接発言を行った。尹大統領側の弁護人のユン・ガプグン弁護士はこの日、令状審査を終えて記者らと会見を行い、「尹大統領は事実関係や証拠関係、法理問題などについて誠実に説明し答弁した」と説明した。

さらに「裁判所の決定が出るまで静かに待つ」と述べ、「我々としては良い結果を期待している」と述べた。

令状審査では、高位公職者犯罪捜査処が主張した尹大統領の再犯の危険性についても攻防が続いたという。先立って高位公職者犯罪捜査処は約150ページの拘束令状請求書で尹大統領を「典型的な確信犯」とし、再犯の懸念があると主張していた。

これについてユン弁護士は「再犯をするということは戒厳令の宣布を2回、3回にわたって行うということだが、国会の解除議決が行われるとただちに軍を撤収させた」と述べ、「2回、3回にわたり戒厳令の宣布を行うならば、軍を撤収させる理由がない。とんでもない主張をしている」と皮肉った。

令状審査を終えた尹大統領はソウル拘置所に移動し、結果を待つ予定だ。通常の日程を考慮すると、尹大統領を拘束するかどうかの決定は早ければこの日夕方、遅ければ翌日の午後に出る予定だ。
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