尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の非常戒厳宣言によりトランプ新政権のカウンターパートとなる行政の対米窓口が事実上不在となっているため、訪米する国会議員と財界人に対する期待が高まる。
政界からは国会外交統一委員会の議員からなる訪米団が就任式に出席する。与党「国民の力」の金碩基(キム・ソッキ)同委委員長ら与野党の7人は22日まで米国に滞在し、トランプ政権の高官らと北朝鮮の核問題や韓米同盟の強化などについて議論する。
与党は党レベルでも外交団を派遣し、国会議員数名が訪米する。
自治体の首長では大邱市長と仁川市長が就任式に招待されている。
財界人ではトランプ氏と親交がある新世界グループの鄭溶鎮(チョン・ヨンジン)会長に注目が集まる。
鄭氏は先月、トランプ氏の長男ジュニア氏の招待でフロリダ州パームビーチにあるトランプ氏の私邸マールアラーゴに滞在した。この際、トランプ氏と面会。昨年11月の大統領選後、韓国の政財界で唯一、トランプ氏と直接対話した。
鄭氏は夫人とともに就任式はもちろん、ごく少数の要人だけが出席する就任式後の舞踏会にも招待されている。
同氏は外交官や政治家ではないため外交や国の政策方針などを語ることはできないが、韓米間の橋渡しの役割を果たし、韓国の国益に寄与したいとの意向を持っているとされる。
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