尹錫悦大統領
尹錫悦大統領
ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領は19日、弁護団を通じて出したメッセージで非常戒厳宣言の正当性を力説し「時間がかかってもあきらめずに誤ったことを正す」と強調した。

拘束令状を発布したソウル西部地方裁判所に乱入した一部のデモ隊に対しては「無念で怒る心情は十分理解するが、平和的な方法で意思を表現してほしい」と記した。

暴力はいけないと遠回しにしながらも戒厳の正当性を主張し、法廷闘争をするというこれまでのメッセージと脈絡がある。これに先立ち、尹大統領は先月12日、弾劾訴追案表決を2日後に控えて出した4回目の談話で「最後まで戦う」と伝え、1日にソウル市ヨンサン(龍山)区ハンナムドン(漢南洞)の官邸前に集まった集会者たちにも「共に国を守るために最後まで戦う」と記した。15日に逮捕され、公開された映像メッセージと同じ日にフェイスブックに掲載した肉筆原稿でも「戒厳は犯罪ではなく、国家危機を克服するための大統領の権限行使である」と主張した。

尹大統領は今後も弁護団を通じてメッセージを送り、獄中政治を続ける見通しだ。野党陣営では「尹大統領が強硬支持者たちを煽り、暴力事態を助長している」と批判した。パク・チャンデ(朴贊大)共に民主党院内代表はこの日「詭弁(きべん)を並べ、暴力を扇動し、不幸な事態を生んだ主犯で、1人で生きると言って国を駄目にしている尹大統領の反国家的犯罪行為を厳しく処断しなければならない」と批判した。チョン・ソンホ(鄭成湖)共に民主党議員はフェイスブックに「個人の安危のために支持者のデモを煽った尹大統領の責任は最も大きい。尹大統領は内乱よりも内戦を望んでいる」と記した。
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