尹大統領の逮捕状発付の是非を判断する令状審査が行われた18日、ソウル西部地裁に侵入し警察に取り押さえられたたデモの参加者=(聯合ニュース)
尹大統領の逮捕状発付の是非を判断する令状審査が行われた18日、ソウル西部地裁に侵入し警察に取り押さえられたたデモの参加者=(聯合ニュース)
◇尹大統領逮捕に反発し暴動 66人の逮捕状請求

 ソウル警察庁は20日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の逮捕に反発して逮捕状を発付したソウル西部地裁や弾劾審判を行う憲法裁判所で暴動を起こした90人のうち66人に対する逮捕状を請求し、このうち5人が同日、同地裁で発付の是非を判断する令状審査を受けたと発表した。警察関係者は「携帯電話や集めた資料、ユーチューブの動画などを徹底的に分析し、違法行為を行った者や教唆、ほう助した者を最後まで確認して厳正に処罰する計画」と述べた。

◇尹氏の「強制取り調べ」検討 勾留期限来月まで延長も

 尹錫悦大統領を逮捕した独立捜査機関「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」は記者会見で、「逮捕後に2度出頭を要求したが(尹氏は)いずれも応じなかった」とし、取り調べを受けさせるため強制的に公捜処に連行することを有力に検討していると述べた。尹氏は逮捕当日の19日に続き、2日連続で出頭を拒否した。尹氏の勾留期限は今月28日で、裁判所の許可を得て2月7日まで延長される見通しだ。ただ、正確な勾留期限や送検のタイミングは検察と協議を続けるという。

◇大統領警護処と秘密施設の家宅捜索に再着手 警察

 尹錫悦大統領の「非常戒厳」宣言について捜査する警察の特別捜査団は20日、ソウル・竜山の大統領警護処と三清洞にある大統領の秘密施設「安全家屋(安家)」に対する家宅捜索に再び乗り出した。警察関係者によると、特別捜査団の捜査官は同日午後1時35分ごろ、安全家屋の防犯カメラの映像を押収するため、三清洞に向かい令状を提示した。また、大統領室庁舎にある警護処の家宅捜索にも着手した。同処には安全家屋の防犯カメラ関連サーバーがある。

◇旧正月連休控えガソリン価格高騰 ソウルで1年2カ月ぶり高水準

 「民族大移動」が予想される旧正月(今年は1月29日)の連休を控え、ガソリン価格が高騰している。韓国石油公社によると、20日の全国ガソリンスタンドのガソリン平均小売価格は1リットル1722.73ウォン(約185円)で、15週連続で上昇した。ソウルのガソリン平均価格は同1798.29ウォンで、1800ウォン台を記録した2023年11月6日(1802.69ウォン)に迫る高水準となった。ガソリン価格の上昇は、今月に入り国際原油価格が高騰した影響と分析される。国際原油価格は米国の対ロシア制裁強化により供給不安が広がり、15日には5カ月ぶりの高水準を記録した。


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