KPCは高麗亜鉛が2022年8月、子会社で硫酸ニッケル製造を手掛けるケムコを通じて、LG化学と共に約2000億ウォン(約215億9118万円)を投資し設立した合弁会社だ。2024年3月には、年産2万トン規模の工場が完成していた。2025年上半期に初の量産を開始し、その後は生産能力を徐々に増やして、下半期からは生産量を最大限まで増やす計画だ。
これまで韓国の二次電池業界では、前駆体をはじめとした二次電池材料のほぼ全量を中国に依存していた。このため高麗亜鉛は二次電池材料事業を、成長戦略の中核に据え積極的な投資を行ってきた。
KPCは、顧客からの要望が多いハイニッケル前駆体の生産に力を注いでいる。また世界最大規模の容量を誇るという反応器を導入。高麗亜鉛の製錬技術が集約されたリサイクル工程を活用し、前駆体の生産量を確保している。
これと関連し高麗亜鉛は2023年11月、ケムコを通じてニッケル製錬所を着工した。同工場はニッケルの製錬から硫酸ニッケル生産、前駆体の生産へとつながる製品の効率的な生産を支えていく予定だ。
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