仁川市のチョンセ詐欺被害マンション(写真=イ·ジョンイル記者)
仁川市のチョンセ詐欺被害マンション(写真=イ·ジョンイル記者)
148億ウォン(約16億1000万円)台のチョンセ(保証金賃貸)詐欺の疑いで起訴された「建築王」ナム被告(63)に対する最高裁判所の判断が23日に出る。

法曹界によると、最高裁1部はこの日の午前10時10分、詐欺と不動産実名法違反などの疑いで起訴されたナム被告と共犯者9人の上告審判決を下す。

ナム被告は2021年3月から2022年7月まで、インチョン(仁川)市ミチュホル(弥鄒忽)区一帯のマンションなど共同住宅191軒のチョンセ保証金148億ウォンを借主から受け取り、横取りした容疑で起訴されていた。

1審はナム被告に対し詐欺罪の最高刑である懲役15年を言い渡し、115億ウォン(約12億5000万円)の追徴金を課した。共犯者らにも4年から13年の実刑判決を言い渡した。

しかし2審はナム被告の刑期を半分以上減刑した懲役7年を言い渡した。共犯者9人に対しても2人は無罪、7人は執行猶予を言い渡した。

2審では、ナム被告の資金繰り悪化が推定される2022年1月以降に受け取った保証金のみを詐欺罪と認定した。共犯者らは2022年5月以降の契約分だけを有罪とした。また、新規契約と増額契約だけを詐欺と認め、被害額を約68億ウォン(約7億4000万円)と算定した。

被害者らは2審判決に強く反発している。チョンセ詐欺被害者対策委員会は「2審が加害者の肩を持った」として、昨年11月から最高裁前で破棄差し戻し要求デモを行ってきた。

今回の事件は、ナム被告が起訴されたチョンセ詐欺事件(被害額536億ウォン/約58億4000万円)の一部だ。ナム被告は仁川とキョンギド(京畿道)一帯で約2700軒の不動産を保有する、通称「建築王」だ。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 107