弾劾審判の弁論に証人として出席した金龍顕・前国防部長官(憲法裁判所提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
弾劾審判の弁論に証人として出席した金龍顕・前国防部長官(憲法裁判所提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国の金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官は23日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の罷免の是非を判断する憲法裁判所の弾劾審判の第4回弁論に証人として出席し、「非常戒厳」が解除されるのを妨害するため国会から議員を引きずり出すよう軍に指示したとの疑惑について「(議員ではなく)要員を引きずり出せと言った」と述べ、国会封鎖を否定した。

 金氏は尹大統領が宣言した非常戒厳を巡り、内乱などの罪で起訴されている。

 弁論で同氏は陸軍首都防衛司令部や特殊戦司令部を投入し、警察機動隊を外側に配置するなどの兵力運用計画は自身が立てたものであり、尹大統領に報告しなかったと主張した。

 さらに、尹大統領が警告のためのものだとして少数の兵力だけを投入するよう指示したため、戒厳が実行可能か疑問に思ったとも説明した。

 軍が実弾を携帯したかについては「軍部隊が出動するときは各自が火器と実弾を携帯するのは基本」としたうえで、「今回は安全面を考慮して個人に支給せずに大隊級が統合して保管した。安全のため個人携帯はしなかった」と主張した。

 また、金氏が最大野党「共に民主党」の党本部に兵力を投入するよう指示したが、尹大統領が中止するよう指示したため兵力投入を取りやめたとも説明した。


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