29日韓国警察などによると、今月5日午後1時20分ごろ、キョンギド(京畿道)ナムヤンジュ(南楊州)市の製菓店から、「男がパンを盗んで逃げた」という通報が寄せられた。
出動した南楊州北部警察署チンジョプ(鎮接)派出所の警察官らは店のCCTV(防犯カメラ)を通じ70代の男がパン2つを盗んで逃走した事実を確認した。
警察は男の人相着衣をもとに動線を追跡し身元を把握したものの、住所地として登録された場所に男はいなかった。
その後、巡察中だったユン・ジェソン警衛とキム・ヨング警査は事件発生から2日後、南楊州市鎮接邑の橋の下でビニールテントなどで住居を作って暮らしている男を発見した。
男はビニールテントと古い毛布などで寒さに耐えながら生活していた。
男は警察署に任意同行された後、警察の調査で「数日間まともに食べておらず犯行に及んだ」と陳述した。
警察の調査の結果、男は家賃を払えず約3か月前から橋の下でホームレスの生活を続けてきたと確認された。
当時、男を検挙したユン警衛とキム警査は生計型窃盗犯だということが明らかになった男に、処罰よりは生計支援が必要だと判断した。
2人は休日も自治体と協力して男が食料品の支援や緊急生計費を受けられるよう助けた。
警察の助けにより男は現在、邑事務所が準備したコシウォン(考試院/簡易住宅施設)で生活しており、病院診療とともに仕事を探すための支援を受けている。
警察関係者は、「男性は3か月間コンビニやスーパー、製菓店などでラーメンやパンなどを窃盗したことが分かった」とし、「男性の健康を憂慮し、何か助けられることはないかと思い、邑事務所の福祉担当と連携して支援することになった」と話した。
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