30日韓国航空業界によると、国土交通部(部は省に相当)航空鉄道事故調査委員会とプサン(釜山)消防災難本部はきょう、エアプサンBX391便の火災事故に対する合同鑑識を実施し本格的な原因調査を実施する。調査委は飛行記録装置と操縦室の音声記録装置を回収し、精密分析を進める予定だ。
今回の事故は28日午後、釜山から香港に出発しようとしている途中、キメ(金海)空港の駐機場で発生した。航空機内部の後方から出た火は胴体上部を燃やし、搭乗客169人と乗務員・整備士7人の計176人が非常スライドを通じ脱出した。この過程で7人が軽傷を負っており、現在165人が帰宅し、外国人搭乗客10人はホテルに滞在している。1人は入院治療を受けている。
国土交通部によると、事故直後の現場調査で航空機の2つの翼とエンジンは損傷していないことが確認された。これにより調査委は機内の荷物棚にあったバッテリーなどから火災が発生した可能性を重点的に調査する方針だ。ただ、航空機内の配線がショートした可能性なども排除せずに調査を進める予定だ。航空機は電気配線が複雑になっており、これに対する綿密な調査も必要な状況だ。
国土交通部は29日に実施した対テロ調査でテロと関連した容疑点は発見されなかったと明らかにした。ただ、今後の調査の過程で容疑点が発見される場合、関係機関と合同で追加の調査を実施する計画だ。また、国土交通部は民官合同点検団を構成し今月末までにエアプサンなどの格安航空会社(LCC)をはじめとした11か国の航空会社に対する安全点検を実施し、4月までに総合的な安全対策を樹立する予定だ。
釜山警察庁は合同鑑識後に捜査本部を構成し、航空会社の業務上過失致傷の容疑などについて捜査を進める予定だ。国土交通部は今回の事故と関連しセジョン(世宗)庁舎に中央事故収拾本部を、金海空港には地域事故収拾本部を構成し事故を収拾している。
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