トランプ大統領、根拠提示せず「旅客機事故、バイデンのせい」
トランプ大統領、根拠提示せず「旅客機事故、バイデンのせい」
先月30日(現地時間)、米国のドナルド・トランプ大統領は、ワシントンDC近郊で発生した旅客機と軍用ヘリコプターの衝突・墜落事故を、根拠なしに前政権のせいにした。

 米CNNによると、トランプ大統領はこの日、ホワイトハウスのブリーフィングルームで記者会見を開き、前日に発生した旅客機事故の原因は、航空安全人材採用基準を引き下げたジョー・バイデン元大統領にあると主張した。 彼は前政権の交通長官であるピート・ブテージ氏を「大惨事」と表現した。

 彼は「航空システムで働く人たちに関しては最も高い基準を設けなければならない」とし、自身が政権1期(2017~2021年)の時に、バラク・オバマ元大統領(2009~2017年)時代に設けられた航空安全人材採用基準を引き上げたと主張した。彼は「バイデン(2021~2025年)が就任し、彼はその基準を以前より低くした」とし、「彼らの政策はひどく、彼らの政治はさらにひどい」と述べた。

 彼はバイデン政権の「DEI」(多様性・公平性・包摂性)政策を問題視した。彼は「(航空機の運航に関する安全を担当する)連邦航空庁(FAA)の様々な推進の中には、深刻な知的および精神障害を持つ人々を雇用することに焦点を当てることが含まれている」とし、「優れた人がそのような役割(航空交通管制官)をしなければならない。非常に特別な才能が必要だ」と述べた。

 黒人航空宇宙専門家組織(OBAP)のテネシー・ガービー会長はCNNに、トランプ大統領の発言について「非常に懸念している」と語った。彼は「非常に厳しい基準が設けられているため、米国内の航空機は非常に安全だ」とし、「背景や肌の色に関係なく、すべての人は同じ訓練プログラムを経なければならない」と述べた。彼は「パイロットと航空交通管制官の両方が非常に高いレベルの熟練度と技術を維持できるように継続的な教育も行われている」とし、「過去数年間、基準が高くなっただけで、基準が下がったことはない」と反論した。
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