IT業界で進む社屋の移転や売却、不況やAIの影響で=韓国
IT業界で進む社屋の移転や売却、不況やAIの影響で=韓国
IT大手カカオの子会社カカオエンターテインメントは、ソウル市にある高層ビル「チョンノ(鍾路)セントポリス」にあった社屋を、郊外の「パンギョ(板橋)Hスクエア」へと移転する予定だ。同社はかつて鍾路セントポリスA・B棟の5・6階に入居していた。不動産仲介事業者オフィスファインドによると、同社が支払っていた賃貸料・管理料・固定費の合計は月13億1000万ウォン(約1兆4040億円)に上る。事務所移転で、同社の賃貸料軽減が見込まれる。

このほかゲーム大手NCソフトは自社ビル「NCタワー1」の売却を決めている。売却希望額は約4500億ウォン(約482億3460万円)だ。

コロナ禍でIT業界が急成長していた時期、同業界では給与額が四半期最大を更新。人材を確保し、高価な社屋に入居した。しかし新型コロナウイルスの収束後は景気停滞が続いたことで、人員整理を行うなど苦境に立たされている。このため社屋の売却などによる経営環境の改善を狙う。

また生成型人工知能(AI)によるコンテンツ開発時間の短縮で、人材削減が進んでいることもある。

IT業界の関係者は「業界の企業が前例のない不況に陥っているのは確かだが、AIを活用し費用節減まで行っているため、ことしの実績には期待できる」と話している。


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