アルトマン氏は韓国滞在中、IT大手「カカオ」との協業を発表する見通しだ。
中国の新興企業「DeepSeek(ディープシーク)」の低コスト・高性能AIに世界の注目が集まる中、これに対抗するための本格的な拠点づくりを急いでいるものとみられる。
業界関係者によると、オープンAIは4日、ソウル市内のホテルで韓国企業の開発者100人を対象に非公開のワークショップを初めて開催し、アルトマン氏をはじめ同社の役員が出席するという。
アルトマン氏が韓国を訪問するのは2023年6月、24年1月に続き今回が3回目。
同氏はカカオとの協業を発表し、同じ場所でカカオの鄭臣雅(チョン・シンア)代表取締役が記者会見を開く予定だ。
カカオは昨年、独自のAIサービスを初めて公開し、本格的な運用を準備している。両社の協業によりオープンAIの技術がカカオのAIサービスに活用されるという見方が出ている。
両社は韓国をはじめとするアジア市場での共同事業を含め、共同開発などで幅広い協力を推進するものとみられる。
アルトマン氏と鄭氏は業務協約と関連した調整をすでに終えた状態という。
アルトマン氏は同日、SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長とも面会し、オープンAIとSKのAI協力について話し合う。
アルトマン氏は昨年1月に訪韓した際には、サムスン電子の半導体工場を視察したほか、同社経営陣との夕食会に参加した。
現在、日本を訪問中のアルトマン氏は韓国での日程を終えればインドに向かう予定だ。
オープンAIは現在、アジア地域としては日本とシンガポールに支社を置いており、年内には韓国支社を設立することが有力視されている。
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