先月23日、憲法裁判所の弾劾審判の弁論に出席した尹大統領(憲法裁提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
先月23日、憲法裁判所の弾劾審判の弁論に出席した尹大統領(憲法裁提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】「非常戒厳」宣言を巡る内乱罪で起訴された韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の刑事裁判が20日から始まる。

 法曹関係者は3日、ソウル中央地裁が「公判準備期日」を20日に指定したと明らかにした。初公判に向けて争点や証拠を整理する手続きで、被告が出席する義務はない。

 検察は尹大統領が金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官らと共謀し、戦時・事変またはこれに準ずる国家非常事態の兆候がないにもかかわらず違憲・違法な非常戒厳を宣言するなど、国憲を乱す目的で暴動を起こしたと判断している。

 また、軍と警察を動員して国会を封鎖し非常戒厳の解除決議を妨害しようとしたほか、禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長や与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)前代表、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表ら政界の要人や中央選挙管理委員会の職員を拘束しようとした罪にも問われている。

 尹大統領を逮捕した独立捜査機関「高位公職者犯罪捜査処」は尹大統領が取り調べに応じなかったため予定より早い先月23日に送検した。検察は裁判所に勾留延長を申請したが認められなかったため、取り調べを行えないまま26日に起訴した。


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