無罪判決を受け、ソウル高裁前で取材に応じる宋氏(左)と黄氏=4日、ソウル(聯合ニュース)
無罪判決を受け、ソウル高裁前で取材に応じる宋氏(左)と黄氏=4日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で2018年6月に実施された統一地方選の蔚山市長選に文在寅(ムン・ジェイン)前政権の大統領府が介入したとされる事件で公職選挙法違反などの罪に問われた野党「祖国革新党」の黄雲夏(ファン・ウンハ)国会議員と宋哲鎬(ソン・チョルホ)前蔚山市長の控訴審が4日、ソウル高裁であった。高裁は一審判決を破棄し、黄氏と宋氏に無罪を言い渡した。

 一審では両氏に懲役3年の実刑判決が言い渡されていた。

 当時の蔚山市長選を巡っては、文前大統領の長年の友人である宋氏を当選させるため、大統領府が組織的に介入したとの疑惑が浮上。宋氏は蔚山地方警察庁長だった黄氏に当時の金起炫(キム・ギヒョン)蔚山市長の不正に関する捜査を依頼した罪に問われた。黄氏は大統領府から金氏の不正に関する情報を受け取って捜査を行ったほか、職権を乱用して捜査に消極的な警察官に対し不当な人事措置を取った罪に問われた。


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