尹錫悦大統領(左)が4日、憲法裁判所で開かれた弾劾審判第5回弁論に被請求人として出席し、供述している
尹錫悦大統領(左)が4日、憲法裁判所で開かれた弾劾審判第5回弁論に被請求人として出席し、供述している
ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領は4日、12月3日の非常戒厳時に中央選挙管理委員会(選管)に対する軍投入を自ら指示したと明らかにした。

尹大統領はこの日の午後、憲法裁判所で開かれた弾劾審判第5回弁論で、ヨ・インヒョン(呂寅兄)元国軍防諜司令官の証言が終わった後、発言の機会を得てこのように述べた。

尹大統領は「『選管に(軍を)送れ』と言ったのは、私がキム・ヨンヒョン(金龍顯)前国防部長官に話したことである。犯罪捜査の概念ではなく、選管に入って国家情報院がすべて見ていなかった選管の電算システムにはどんなものがあり、どのように稼働するのかスクリーン(点検)をしろ、そうして戒厳軍が入ったものと私は理解している」と述べた。

尹大統領は昨年11月29日、または30日に金元長官に戒厳宣言について話し、このように指示したという。

尹大統領は「検察にいた時から選挙事件、選挙訴訟についてずっと報告を受けてみると、投票箱を開けた時には様々な常識的に納得のいかない、でたらめな投票用紙がたくさん出てきたので、不正選挙という言葉は使う人によって異なるが、これは問題があるという考えをしてきた」と述べた。

ただし、尹大統領は「(出動した軍人たちは)サーバーを押収するのか、何なのだ、というふうに考えるかもしれないが、私が下した指示は『装備がどんなシステムで稼働するのかを見ろ』ということだった。ハードウェアだけでなく、ソフトウェアやコンテンツも押収したものは全くないと報告を受けた」と付け加えた。

自身は当初、防諜士が投入されると思っていたが、実際には情報司令部の要員たちが投入され、金前長官から「『IT要員は実力があり、それで送った』と報告された」と述べた。

尹大統領は戒厳を宣言する前に国務委員たちに今回の戒厳が‘警告性戒厳’という事実を話さなかったと明らかにした。

尹大統領は「(金龍顯)長官に話す時は戒厳の形式を借りた国民への訴えであり、国会解除決議があればただちに(解除)すると話すが、私もそのような内容は解除して説明しなければならず、国務委員たちに戒厳前には話すことができない」と述べた。

また「国防部長官も指揮官、司令官にこの戒厳はまもなく解除される戒厳であり、全体の軍投入はないという話をせず、憲法により各自が引き受けた業務をするようにしたため、各自が定められたマニュアルどおりに動いたのであり、私や長官が考えた以上の何らかの措置を準備した可能性はある」と付け加えた。
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