1月22日に国会で開かれた尹政権の内乱容疑を調査する国政調査特別委員会の聴聞会に出席したホン氏(資料写真)=(聯合ニュース)
1月22日に国会で開かれた尹政権の内乱容疑を調査する国政調査特別委員会の聴聞会に出席したホン氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の憲法裁判所で4日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の罷免の是非を判断する弾劾審判の第5回弁論が開かれ、証人として出廷した情報機関、国家情報院(国情院)のホン・ジャンウォン前第1次長は「非常戒厳」宣言時に尹大統領から政治家らの身柄拘束について直接指示を受けたと証言した。

 弾劾審判で検事の役割を担う国会側がホン氏に対し、「尹大統領が『全員捕まえろ、国情院に(スパイ活動など共産主義活動の捜査を行う)対共捜査権を再び与えるので国軍防諜司令部を支援せよ』と言ったか」と問うと、ホン氏は「そのように記憶している」と答えた。

 ただホン氏は「誰を捕まえなければならないのかは伝達されなかった」とし、これを把握するために呂寅兄(ヨ・インヒョン)国軍防諜司令官(当時)に電話したと説明した。

 呂氏が「逮捕組」という単語を使ったか、逮捕対象者の身柄を確保した後に防諜司令部の施設に監禁して調査する予定だという話を聞いたかと問われ、ホン氏は「そうだ」と答えた。

 ホン氏は、尹大統領側の弁護士が「(尹大統領は)スパイをすべて捕まえろと言ったのであり、具体的な話をしなかった」とし、勘違いしたのではないかと問いただすと「私が記憶する部分とは差があるようだ」としながらも、「そういうこともありうる」と話した。

 「呂氏と通話した際にスパイに関する言及があったか」という国会側の質問には「なかった」と答えた。


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