4日、韓国産業通商資源省と石油公社によると、昨年12月20日に探査現場で掘削作業を開始した掘削船ウェストカペラ号は、最近掘削作業を終え、現場からの撤退準備を進めている。ウェストカペラ号は、浦項沖約40キロメートルのシロナガスクジラ(有望)構造で1キロメートル以上ドリルを下ろし、海底地形を貫通して岩石を採取する作業を行った。
この有望構造は、韓国沖の8鉱区と6-1鉱区北部にわたって東西方向に長く形成されており、直線距離で最も近い都市である浦項から東に50キロメートル以内の位置にあるという。掘削現場では、世界第1位の掘削企業である米国のシュルンベルジェ(Schlumberger)が採取した岩石やガスなどの成分を記録・分析する泥水検層(mud logging)作業も同時に進行した。
これにより、精密分析に必要な十分な試料を確保され、ウェストカペラ号が釜山港に戻ると、韓国石油公社は試料を受け取り、専門分析業者に渡して本格的な分析に入る予定だ。韓国石油公社の関係者は、「今月中に岩石試料の分析作業に入ると、早ければ5~6月には結果が出る可能性がある。最終結果は今年の第3四半期(7~9月)に受け取ることになるだろう」と述べた。
尹大統領が直接国民に「サプライズ発表」を行い、尹大統領の代表的な事業と見なされているシロナガスクジラプロジェクトは、尹大統領が国会の弾劾訴追により職務が停止されている状態で推進されている。当初、韓国政府と石油公社は20%の成功確率を考慮し、今後数年にわたり最低5回の探査掘削が必要であると見ていた。
しかし、弾劾政局の中で1回目の掘削で明確な可能性が示されなければ、事業を進めていく動力を確保するのが難しいとの見方が多い。特に国会で野党主導により初の掘削事業予算497億ウォン(約52億円)が全額削減され、今回の掘削は石油公社の自社予算で進められているため、1回目の掘削結果が今後の事業予算確保の分水嶺となるとの分析も出ている。
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