チェジュド(済州道)は4日、公式SNSで済州クジャウプ(九佐邑)ハドリ(下道里)の海女イ・チュボンさん(64)を紹介した。イさんは1日、トッキ島付近の海上で発生した漁船の座礁事故の外国人の行方不明者を探し出したベテランの海女だ。
海女としての経験が45年になるイさんは、トッキ島付近で船舶2隻が座礁したとのニュースを聞いて海に向かった。イさんと同僚の海女たちは「誰よりも村の海のことをよく知っている」という気持ちで、行方不明者の水中捜索を手伝い始めたという。
海女たちは海洋警察の潜水隊員と同じ組で2日の午前から行方不明者の捜索を始めた。この日の午後4時53分頃、イさんは行方不明になっていたインドネシア国籍の船員を発見し、ただちに海洋警察に知らせた。
その後も海女たちは残りの行方不明者1人がまだ発見されていないと語り、捜索が終わるまで水中捜索を支援する意志を示した。
自治体は「偉大な済州の海女たちの専門性と共同体精神を示した事例だ」とし、「全世界の海難史に記録される、意味のある捜索だった」と評価している。
1日の午前9時24分ごろ、トッキ島付近の海上でサムグァン号と第33マンソン号(29トン、乗組員8人)が浸水したとの通報が寄せられた。この事故で2隻の漁船の乗組員15人のうち3人が死亡し、1人が行方不明になった。 救助された第33マンソン号の船長をはじめ、計11人(第33マンソン号7人・サムグァン号4人)が病院で治療を受けたが、生命に別状はないという。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 107