報告書には、脱北者175人が証言した強制失踪や拉致、海外派遣労働者の強制労働、女性の人身売買などの事例が盛り込まれた。
証言者の過半数は拘禁施設での強制労働や非人道的な拘禁、食料不足などの人権侵害を経験したと証言した。
また、国家保衛省所属の取り締まり組織「109常務」による検閲が大幅に強化され、電話を盗聴したり令状なしに家宅捜索を行ったりしているほか、無許可のビデオやUSBメモリー、ラジオ、出版物を押収していると伝えた。
検閲で摘発されると場合によっては公開裁判にかけられ、公開銃殺も行われるという。
ただOHCHRは、北朝鮮の人権問題に対する国際社会の圧力が強まったことで一部の保安員に人権教育が行われており、収監者の処遇もやや改善されたようだと評価した。
また、近ごろ韓国に入国した脱北者については、海外労働者として派遣され、脱北した男性が増えていると分析した。
OHCHRは隔年で北朝鮮人権関連の報告を更新しており、今回の報告書は24日にジュネーブで開かれる国連人権理事会に提出される。
Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40