郭種根氏(資料写真)=(聯合ニュース)
郭種根氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が「非常戒厳」を宣言した当時、陸軍特殊戦司令官として国会の制圧にあたった郭種根(クァク・ジョングン)氏は6日、憲法裁判所で開かれた尹大統領の弾劾審判の第6回弁論に証人として出席し、非常戒厳の宣言直後に尹氏から「引きずり出せ」と指示された対象は国会議員だと証言した。金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官は尹氏の弾劾審判で「(議員ではなく)要員を引きずり出せと言った」と述べており、金氏の主張を否定した形だ。

 郭氏は国会側の弁護士から、戒厳直後に尹氏から電話があり、戒厳解除要求案の可決に必要な国会の議決定足数を満たしていないため早く入って議事堂にいる人たちを連れ出せと指示を受けたという調書の内容は事実かと問われ「そうだ」と答えた。

 また、国会に投入された陸軍特殊戦司令部の特殊部隊、第707特殊任務団の団員が建物の内部に入っていない状態で尹氏からの電話を受けたため、連れ出すように指示を受けた対象は当然国会議員のことだと理解したと説明した。

 さらに、金氏からも国会議員の議事堂への出入りを封鎖し、中に入って議員らを連れ出すよう指示を受けたと述べた。

 国会側の弁護士は続いて、郭氏が部下のイ・サンヒョン第1空輸旅団長とキム・ヒョンテ第707特殊任務団長に「窓ガラスを割ってでも国会本館内に進入せよ。国会議員が150人を越えてはならない。ドアを斧で壊してでも中に入り、全員引きずり出せ」としながら「大統領の指示だ」と述べたという起訴状の内容は事実かと確認した。 

 郭氏はこれに対し、自身の指示ではなく尹氏と金氏が指示した内容について参謀らや現場の指揮官とやりとりした内容が書かれているとして、「結論として、私は国会議事堂に入って議員を引きずり出すことはしないように指示し、中止させた」と述べた。


Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40