開発したのは、大きさが縦0.5ミリメートル・横1.0ミリメートル、コンデンサ容量が2.2マイクロファラドの製品だ。電圧を既存の6.3ボルトに比べて約60%高めた同製品は、自動車向け受動部品の信頼性適合規格である「AEC-Q200」として認証を受けた。
この製品には、ライダー(レーザー光による検知と測距)システムが使われている。このため自動車に装着すれば、走行中に360度の方向を認識できる。
今回の製品は、同一サイズで業界トップクラスの高電圧を実現した点が特徴だ。MLCCは通常、電圧と容量を同時に高めることが難しい製品だ。これに対し同社は添加剤を独自開発し、誘電体の中の空間を最小化する新たな工法で高電圧でも安定的に動作する製品を開発した。運転支援システム(ADAS)、ボディ、インフォテインメントといった他の部分にも適用することが可能となる。
サムスン電機コンポーネントソリューション事業部のチェ・ジェヨル副社長は「MLCCの材料や設備、工法など主要技術の確保で技術を強化し、付加価値の高い製品により市場に対応していく」と述べた。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 101