冬季アジア大会の北朝鮮関係者　韓国報道陣に敵対的反応

【ハルビン聯合ニュース】中国・ハルビンで７日開幕する冬季アジア大会に出場する北朝鮮選手団の関係者は６日、ショートトラックやフィギュアスケートが行われる競技場で韓国報道陣の問いかけに対し、「どけ、忙しいから」などとぞんざいな口調で反応して取材に応じなかった。

　北朝鮮フィギュアスケート代表のキム・ヒョンソンコーチと北朝鮮オリンピック委員会の関係者２人は、韓国の報道関係者を見ると顔をしかめた。オリンピック委員会の男性が「忙しいから」などと話し、ほかの２人は何も言わなかったという。

　今大会に北朝鮮からはフィギュアスケートペアのリョム・テオク、ハン・クムチョル、男子シングルのロ・ヨンミョンの３選手がエントリーしている。

　北朝鮮選手団は５日に平壌を出発し、同日ハルビンに到着したとみられる。

　リョム・テオクは２０１７年の札幌大会でキム・ジュシクとペアを組み、銅メダルを獲得した北朝鮮フィギュア界の看板選手。１８年の平昌冬季五輪では総合１３位を記録した。

　元選手のキムコーチは札幌大会や平昌冬季五輪などで北朝鮮代表を率い、平昌では韓国の報道陣に肯定的な反応を示していた。しかし今回は冷え込んだ南北関係を示すかのように冷たい反応を示した。

　北朝鮮は２０２３年に開かれた杭州アジア大会でも韓国の報道関係者に対し敵対的な態度をみせた。