韓国憲法裁判所は6日午前10時から午後6時9分まで、第6回弁論期日を実施した。この日の証人としては、707特殊任務団のキム・ヒョンテ団長、郭前司令官、パク・チュンソプ(朴春燮)大統領室経済首席が出席した。この日の尋問は、12月3日の非常戒厳当日に国会に出動した707特殊任務団のメンバーが受けた指示内容について行われた。
郭前司令官は昨年12月6日、共に民主党のキム・ビョンジュ(金炳周)議員のYouTube番組に出演し、大統領と1回電話したことを明かした。その後、12月9日に検察の調査で「大統領が扉を開けて連れ出せと指示した」という趣旨の自白書を提出した。翌日、12月10日の国会国防委員会の現況質疑に出席した際には、2回電話をしたと述べ、特に2回目の通話では「大統領が『扉を壊して入って議員を引きずり出せ』と指示した」と証言した。
郭前司令官の起訴状には、彼が金団長と李某第1空挺旅団長に対して「ガラスを割ってでも国会本館に侵入せよ」「国会議員が150人を超えてはいけない」「本会議場の扉を壊してでも中に入り、国会議員を引きずり出せ」「大統領の指示だ」と発言したと記載されている。
チョン・ヒョンシク(鄭亨植)憲法裁判官は郭前司令官に対し、「証人の解釈を除いて聞いたことだけを話すように」と述べ、その日に聞いた指示について尋ねた。郭前司令官は12月4日午前0時30分ごろ、尹大統領が電話で「議決定足数が満たされていないようだ。壊して入って中にいる人員をすべて引きずり出せ」と述べたと証言した。さらに、35分からキム・ヨンヒョン(金龍顯)国防相が電話で追加の指示を出したが、正確には記憶していないと述べた。
郭前司令官は当時の状況から「人員」は国会議員を指すものと解釈したと語った。当時、郭前司令官は指揮統制室で現場の状況をモニターで見ており、「画面左側のテレビに国会議長と人員が入ってくる状態で(指示が)印象に残った。明確に国会議員と理解した」と述べた。その後、35分ごろから金国防相が郭前司令官に何度も電話をかけ、同様の趣旨の指示と受け取ったとも証言した。
尹大統領は郭前司令官の証人尋問後、直接見解を示した。尹大統領は「議員を引きずり出せと言ったということは(彼が)議員として理解したということだ。私が使った言葉ではない」とし、「『人員』と言ったというが、人という表現にいついて『人員』という言葉を使ったことはない」と強調した。
さらに「私が強く指示したのであれば、1、2回でも私や大臣が電話して確認しただろう。まったく常識的ではない」とし、「常識の範囲で見ていただきたい」と述べた。
一方、この日の午前に行われた証人尋問で、金団長は郭前司令官から「国会議員を引きずり出せ」という指示を受けたことはないと証言した。金団長は「『引きずり出せ』『国会議員』という指示を聞いた記憶はない。国会に早く入れという趣旨として理解した」と述べた。
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