習近平国家主席(右)と面会した禹元植・国会議長(国会議長室提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
習近平国家主席(右)と面会した禹元植・国会議長(国会議長室提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【北京聯合ニュース】中国の習近平国家主席は7日、韓国の禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長と冬季アジア大会が開催されるハルビンで面会した。 

 習主席が韓国国会議長と会うのは2014年12月以来およそ10年ぶり。昨年12月に韓国で「非常戒厳」が宣言されて以降、韓国高官に公式に会うのも初めて。

 韓国国会議長室によると、当初15分の予定だった面会は40分以上に及んだ。

 習氏は「両国関係の安定性が維持されることを願う」と述べた。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領による非常戒厳宣言やその後の弾劾審判などで韓国の政局が混乱していることについて「韓国の内政問題」だとし、「韓国国民はうまく解決する知恵と能力を持っていると信じる」と言及した。 

 禹氏は韓国で今秋開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせた習主席の訪韓を要請した。習氏は「APEC首脳会議に中国の国家主席が参加するのは慣例」だとし、「関係部署と出席を真摯に検討している」と述べた。

 禹氏はまた、戒厳宣言や弾劾審判に関し、憲法や法律の手続きに従って対処していると説明し、韓国は不安定ではなく、困難を克服できると強調した。

 朝鮮半島が日本の植民地支配下にあった当時に中国で行われた独立運動に関連した史跡の保存や、初代韓国統監を務めた伊藤博文元首相をハルビン駅で暗殺した韓国の独立運動家、安重根(アン・ジュングン)の遺骨収集事業についても進展を期待した。習氏は韓国と意思疎通を続けると応じた。

 禹氏は中国共産党序列3位の趙楽際・全国人民代表大会(全人代)常務委員長の招きで5日から5日間の日程で訪中している。


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