25年の韓国経済の成長率は、堅調な輸出と民間消費、投資の回復などから、潜在成長率水準の2.0%と予想した。24年に2.4%だった物価上昇率は徐々に安定し、目標値(2.0%)を達成すると見込んだ。
24年に国内総生産(GDP)対比4.2%水準に拡大した経常収支の黒字規模は、消費回復による輸入の増加を受け、25年は3.6%水準になると予測した。
IMFは25年の韓国経済の見通しは「不確実性が高い状況で下振れリスクが高まっている」と分析。政治的不確実性の長期化や米新政権の政策変化、半導体の需要減少、主要貿易相手国の景気低迷、地政学的リスクなどを要因に挙げた。中でも政治的不確実性の長期化は、投資・消費者心理に悪影響を及ぼし、金融市場の変動性が拡大する可能性があると指摘した。
金融政策に関してはインフレや金融安定リスクなどを踏まえ、政策の正常化を勧告した。ただ、下振れリスクが現実化して成長が鈍化した場合はさらなる金融緩和策や経済的弱者層への追加財政支援を考慮する状況になり得るとした。
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