ソウル市内の光化門で開かれた尹錫悦大統領弾劾反対集会に参加した参加者らの姿(写真=イ・ミョンミン記者)
ソウル市内の光化門で開かれた尹錫悦大統領弾劾反対集会に参加した参加者らの姿(写真=イ・ミョンミン記者)
ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領の弾劾に反対する太極旗集会がソウル都心部を埋め尽くした。ソウル市内のクァンファムン(光化門)とヨイド(汝矣島)でそれぞれ保守系団体の集会が開催され、熱気に包まれた。しかし、いわゆる「光化門派」と「汝矣島派」の内紛が進んでいるため、保守系団体間の摩擦の火種は残っている状態だ。

サラン第一教会のチョン・グァンフン牧師を中心とする自由統一党などの保守系団体は、8日の午後1時からソウル市内の光化門で「尹大統領弾劾反対集会」を開催した。警察は光化門からテハンムン(大漢門)までの約700メートルの道路の全車線を規制した。ここには星条旗と太極旗を手にした参加者らで埋め尽くされた。参加者の中には子供を連れてきた人も見られた。参加者らは「尹大統領釈放」、「選挙管理委員会は解体せよ」などのスローガンを叫んだ。

警察は万一の事態に備え、大漢門前から光化門広場にかけての随所に鉄製のフェンスを設置した。

ク・ジュワ弁護士はステージの上でチョン牧師のソウル西部地裁で起きた暴動の背景について説明した。ク弁護士は「ソウル西部地裁での事件をチョン牧師が教唆したとし、これを騒動を誘発した罪だと主張している」として「ソウル西部地裁での事件はすでに拘束されている65人の携帯電話を全て押収し、相関関係がないことがすでに確認されている。背後関係がないということで捜査は終わった」と強調した。

国防部のキム・ヨンヒョン元長官のメッセージも伝えられた。キム元長官を弁護するイ・ハサン弁護士は「現役軍人らは国軍統帥権者である大統領が憲法で保障されている非常戒厳令を発令し、長官の指示に従って任務を遂行した」として「憲法を守護するために与えられた任務に忠実だったのみ」と述べた。さらに「政治的に罪を問われるならば、長官がすべての責任を負うだろう」と訴えた。

同じ日、汝矣島ではセーブコリアが主催する「非常時祈祷会」が開かれた。セーブコリアはこの日、集会の趣旨文で「巨大野党が掌握する国会は行政府を麻痺させて国家的大混乱を招き、三権分立という韓国の憲法に明示された自由民主共和国の原則を崩した」として「大統領を弾劾訴追したことを越えて、大統領権限代行を違法に弾劾訴追し、権限代行の代行体制という憲政史上類を見ない暴挙を犯した」と強調した。

チョン牧師が主導する集会は光化門を中心に開かれ、セーブコリアは汝矣島を拠点としているため、それぞれ「光化門派」、「汝矣島派」と呼ばれている。双方の摩擦は、ソウル西部地裁での暴動事件以降に浮き彫りになった。保守系ユーチューブチャンネル「神の一手」の運営者であるシン・ヘシク代表は、ソン牧師がチョン牧師に送ったとされる誹謗中傷メッセージを公開した。このメッセージには「今日でお前は終わりだ。見れば分かるだろう、お前に二度と騙されるものか」との内容が書かれていた。
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