在韓中国大使館=(聯合ニュースTV)
在韓中国大使館=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】在韓中国大使館は9日までに、中国が韓国で実施された選挙に介入したとの疑惑について、「中国は一貫して内政不干渉の原則を堅持してきた」として、「韓国の内政問題を中国と無理に結びつけることに反対する」と否定する声明を聯合ニュースに寄せた。

 大使館は「韓国国民が状況を正確に認識し、正しい判断を下すことを信じている」と強調した。

 中国当局が韓国の選挙への介入疑惑について立場を明らかにしたのは初めて。

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の支持者の一部は尹大統領が「非常戒厳」を宣言した昨年12月3日、中央選挙管理委員会の研修施設で中国人スパイ99人が拘束されたとして、中国による選挙介入疑惑を主張している。選管は「明白な虚偽事実」として、同疑惑を伝えたインターネットメディアを刑事告発し、警察が捜査を進めている。

 大使館は韓国内で広がる「反中感情」についても懸念を表明した。尹大統領の支持者の一部はソウルの中国大使館前で中国を非難する集会を開いている。同大使館は「多くの国民が相手国で働き、勉強し、生活し、旅行している」として、「韓国側が在韓中国人の安全と合法的な権益を確実に保障することを望む」と要請した。そのうえで、「友好的な隣国として、中国は韓国が安全、発展、繁栄を維持することを望む」とし、「これは韓国側に対する貴重な政治的支持」と表明した。


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