2019年末、ロシア極東のウラジオストクの空港に入る北朝鮮住民(資料写真)=(聯合ニュース)
2019年末、ロシア極東のウラジオストクの空港に入る北朝鮮住民(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国情報機関、国家情報院(国情院)は9日までに、北朝鮮が昨年、ロシア各地の建設現場に計数千人の労働者を派遣したことを確認した。

 ロシアの若者がウクライナ戦争などに動員され、建設現場の労働力が不足するなか北朝鮮がこれを補っているとされる。北朝鮮は兵士だけでなく、建設労働者もロシアに派遣していることになる。

 北朝鮮による海外への労働者派遣は国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁違反に当たる。国連安保理は2017年の決議で北朝鮮労働者への雇用許可を禁じ、同年の別の決議では北朝鮮労働者を19年12月末までに送還するよう国連加盟国に求めた。

 北朝鮮とロシアは国際社会の目を欺くため学生ビザなどを利用しているとされる。

 米政府系のラジオ自由アジア(RFA)は先ごろ、ロシアの統計を引用して、昨年1年間にロシアに入国した北朝鮮住民は1万3221人で、前年の12倍に急増したと報じた。このうち入国目的が「教育」となっているのは7887人で最も多かった。


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